新たな起業家支援の拠点「Link Capital」設立、地域のスタートアップを育成

新たな起業家支援の拠点「Link Capital」設立

2023年4月、ベンチャーキャピタル「Link Capital」が設立されました。このファンドは、創業前およびシード期にあるスタートアップ企業に特化した投資を行うことを目的としています。出資約束金の総額は5.1億円で、最終的には10.2億円のファンドを目指しています。

1. 「Link Capital」の特色

「Link Capital」が重視しているのは、企業の「人」に対する支援です。特に、様々な分野におけるプレシードおよびシード期のスタートアップにファーストラウンドで投資し、それぞれの成長を支えることに力を入れています。様々な産業から受けるイノベーションの可能性に着目し、特に人材に対して重点的に支援を行う姿勢が際立っています。

2. パートナーの経験

Link Capitalの代表パートナーである青野佑樹氏は、設立前に独立系シードVCのインキュベイトファンドで4年以上にわたり40社以上の企業への投資を行ってきました。青野氏は、SaaS、FinTech、アグリテック、宇宙産業など、幅広い領域において投資先企業の成長を支援した経験を持っています。また、資金調達の分野でもエクイティ調達やデット調達の支援を行い、多くのスタートアップ企業と密接に連携してきました。

3. 投資実績

ファンドの設立から約8か月が経過した2023年12月時点で、既に6社に対して投資が実施されています。その中には、注目の「株式会社Eight Lab」や「AndGAMER株式会社」、「株式会社マチベン」などが含まれており、各企業が独自のサービスや製品を展開しています。Link Capitalは、今後もさらに多くのスタートアップへの投資を進めていく考えです。

注目企業紹介

- 株式会社Eight Lab: 国家資格を持つセラピストを派遣し、従業員の健康をサポートする「Carefor」を提供しています。
- AndGAMER株式会社: ゲーミングデバイスの開発を手掛けており、「Void Gaming」などのブランドで知られています。
- 株式会社マチベン: 生成AIを活用した「AI弁護士」による法律相談サービスを展開しています。
- hab株式会社: 子供の送迎に特化したタクシーサービスを運営し、安心・安全な移動を提供しています。
- 株式会社MOOV: デリバリー型のカーシェアサービスを展開し、利便性の向上を図っています。

4. 未来に向けた展望

Link Capitalは、今後も長期的に地域のスタートアップを支えていく方針です。新たなアイディアや企業の成長を育むため、積極的な投資活動を通じて、地域経済の活性化に寄与することを目指しています。これからのスタートアップシーンにおいて、Link Capitalの存在がどのように作用するか、注目です。