摂南大学薬学部の特別なサイエンス体験
2025年8月23日、摂南大学の薬学部学生が企画した「親子で楽しむ摂薬サイエンス教室」が、枚方キャンパスの薬学部実験室で開催されました。このイベントは、京田辺市の小学生とその保護者を対象にしており、科学への興味を喚起する内容となっています。
親子で楽しむ科学の実験
この日は9組の親子が一緒に参加し、学生との交流を通じて科学の魅力を体験しました。特に行われたのは「つかめる水」実験で、参加者は身近な材料を使って水の表面をゲル化させ、中に水を閉じ込めた状態を作り出すという内容でした。お玉を使って水をすくい、特別な液体に浸けることで、柔らかい膜で包まれた「つかめる水」を作る過程に笑顔が広がりました。
また、実験では水の中にビーズや小さなおもちゃを入れて楽しむ時間もあり、参加した子供たちは科学がこんなにも面白いものであることを実感できました。薬学部学生たちは親しみやすい指導を行い、子供も大人も満足のいく体験を提供しました。
開学50周年記念事業の一環
このイベントは、摂南大学の開学50周年記念事業「挑む、楽しむ。」プログラムの一部として実施されたものです。このプロジェクトは、薬学部生の「枚キャン学生アンバサダー」が中心となっており、小中高生向けの体験型学習プログラムや親子イベントを企画・実施しています。
イベント開催にあたり、京田辺市職員の協力を得て、小学校教員からのフィードバックも反映されました。「つかめる水」実験は、多くの教員からの支持を受けて実施されたので、その分親子の反応も素晴らしかったのです。
学生による多様な活動
また、薬学部学生アンバサダープロジェクトでは、オリジナルキャラクターの制作や体験実験の企画も行っています。2024年度には21人の学生がキャラクター作成チームと体験実験チームに分かれて活動する予定です。すでに、大阪府立枚方高等学校で実施した蛍光物質の体験実験は好評を得ており、続けて行う依頼が来ています。2025年度には同校の文化祭で特別ブースも出展予定です。
地域貢献と未来への展望
摂南大学は、地域社会との連携を強化しながら教育を通じた貢献活動を続けていく意向です。「親子で楽しむ摂薬サイエンス教室」は、その一環として地域の子供たちや保護者にとって非常に意義あるイベントでした。大学が地域に愛され、誇りに思われる存在となることを目指し、今後も多様な取り組みを展開していく予定です。
このように、摂南大学薬学部の取り組みは、未来の科学者を育てるだけでなく、地域の科学教育の活性化にも寄与しています。このプロジェクトを通じて、学生たちは挑戦と楽しさを実感しながら多くのことを学んでいます。