持続可能なコーヒー文化を支える新しい紙パッケージの誕生
コーヒーは多くの人々に愛される飲み物ですが、その背後には生産環境や持続可能性が重要なテーマとして広がっています。そんな中、日本製紙株式会社とジオパック株式会社が連携し、紙製バリアパッケージ「FutureBio Bag」の開発に着手しました。この新しいパッケージは、味わいを損なわず、環境にも優しいコーヒー用パッケージとして注目されています。
画期的な素材とデザインの融合
「FutureBio Bag」は、日本製紙が開発した紙製バリア素材「シールドプラス®」を利用することで、従来のプラスチックパッケージの問題点を解消しています。「シールドプラス®」は、木質素材100%の紙基材に水系塗工技術を使用してバリア層を付与した注目の機能性紙。このバリア性により、コーヒー豆の酸化や香りの喪失を防ぐことができます。
また、このパッケージは袋の内側とジッパー部分に生分解性樹脂を使用。さらに、底面が平らなフラットボトム形状を採用しているため、店舗の棚での美しさだけでなく、家庭での保管安定性も兼ね備えています。
BERTH COFFEEによる持続可能な取り組み
この「FutureBio Bag」がBERTH COFFEEのオリジナルパッケージとして採用された背景には、同社が掲げる「コーヒーに関わる全ての人が誇れる世界のために」というビジョンがあります。これに基づいて、同社はコーヒーの品質向上だけでなく、生産に関わる人々や環境に対しても配慮した取り組みを進めています。
BERTH COFFEEでは、コーヒー生産国の生産者に6%の売上を還元する制度や、店舗で繰り返し使えるステンレスストローと紙製カップ蓋の導入を行っています。環境への配慮を一層進めるべく、「FutureBio Bag」の採用に至ったのです。
生産地の情景を映し出したデザイン
「FutureBio Bag」には、BERTH COFFEEが訪れたコーヒー生産地への思いが込められています。自然の風景を抽象化してデザインされた全4種類の包装は、山の光や流れる川の水をテーマにしたもので、パッケージがその土地の物語を語るものとなっています。
ジオパックによる水性インクジェット方式でのデジタル印刷は、紙にしかできない柔らかさとマットな質感を引き出し、視覚的にも触覚的にも温かみが感じられる仕上がりとなっています。オンラインで購入した際にも、パッケージを通じて生産地の空気感を届けることを目指しています。
環境への配慮と循環の仕組み
BERTH COFFEEは、使用済み「FutureBio Bag」の回収と堆肥化を進めようとしています。現在は、袋を焙煎所に返却し、適切に堆肥化する仕組みを検討中です。コーヒーを楽しんだ後の袋をただの廃棄物として終わらせるのではなく、資源として循環させる試みを行うことで、生産地の未来にも寄与したいと考えています。
日本製紙とジオパックの未来への展望
この取り組みはただの素材開発にとどまらず、コーヒー事業者との協力も必要です。日本製紙は再生可能な木質資源を基盤とした素材開発に取り組み、ジオパックはその特性を生かした包装設計を行っています。今後は、回収・選別・堆肥化・再資源化を通じた循環の仕組みの構築も目指しています。
このように、「FutureBio Bag」の開発は単なるパッケージの進化に留まらず、コーヒー業界全体への持続可能な影響を与えるものとして注目されています。私たち一人ひとりの選択が、未来の環境につながっていることを忘れずにいたいものです。