企業のIT環境を見据える「情報システムとIT活用実態アンケート 2025」の全貌

株式会社ソフトクリエイトが、このたび「情報システムの現状とIT活用実態アンケート 2025」を発表しました。この調査は、情報システム部門の実情を把握する目的で行われ、毎年行われるものの第七回目にあたります。調査結果は、情報システム部門向けのメディア「情シスレスキュー隊」で公開されています。

調査の背景と目的

近年、多くの企業がデジタル変革（DX）を推進しており、情報システムには特にWindows 11への移行やセキュリティ対策といった多岐にわたる業務が求められています。しかし、それに対処するための適切な人材が不足しているという問題が根底にあります。このため、調査は企業の情シス体制の現状を把握し、どのように改善していくべきかの方向性を示すことを目指しています。

調査概要

調査は、2024年12月23日から2025年1月14日の期間で実施され、情報システムを運用している企業のWebメディア「情シスレスキュー隊」の会員577名が対象となりました。調査の項目には、運営状況、クラウド利用状況、セキュリティ対策、新しいITの動向などが含まれています。

調査結果の総評

人材育成・教育の重要性が浮き彫りに

これまで情シス業務での人材育成や教育にかける時間は1%前後でしたが、今回の結果ではなんと11.3%と大幅な増加を示しています。このことは、情報システム業界が人材不足に直面していることを受けて、社内教育の強化が進められていることを示しています。企業は新たにIT人材を獲得する難しさから、内部での育成に力を入れ始めています。

Windows 11移行の現状

調査では、企業の76%がWindows 11への移行を進めていると判明しました。Windows 10のサポートが終了する中で、多くの企業が新OSへの対応を迫られています。しかし、42.3%の企業は移行に特段の課題を感じていないと回答しているものの、それはコスト面や人材不足といった本格的な課題に直面していないからとも考えられます。