アンティークレースの美しさを感じる VINITIQUEの特別展示会

オートクチュールストールブランド VINITIQUEの展示会が御代田町で開催

フランス・ボルドーにルーツを持つ、オートクチュールストールブランドVINITIQUE（ヴィニティーク）は、2022年7月14日から8月2日までの期間、長野県御代田町の複合施設「MMoP」にて、特別な展示会を開催します。今回のテーマは「アンティークレースの魅力を伝える」で、昔のレースを使用したインスタレーションやストールの展示・販売が行われます。

VINITIQUEの理念とアンティークレース

VINITIQUEは、急速に失われつつある伝統や素材を新しい視点で捉え、再制作することを目指しています。フランスやイタリア、日本の希少な天然素材を用い、一つ一つ手作りで製作されるストールやショールは高い評価を受けており、今回の展示では特にアンティークレースに焦点が当てられています。

2019年からは、アンティークレースの収集家・ダイアン・クライスの協力を得て、レースを現代に蘇らせるプロジェクトが始動。2021年には、資生堂ザ・ギンザスペースで展開されたインスタレーションでは、19世紀ベルギー製のブリュッセル・アプリケーションレースが大規模に映し出され、多くの人々を魅了しました。今回の展示でも、このインスタレーションを再現し、新たに実体顕微鏡を用いたレースの拡大画像を発表する試みが行われます。

歴史的背景と地元文化の関係

併せて展示される「ウォー・レース」プロジェクトにも注目が集まります。第一次世界大戦中、ベルギーのレース職人たちの生活は激変。アメリカ第31代大統領ハーバート・クラーク・フーヴァーの尽力で設立されたベルギー救済委員会により、彼らのために供給される糸が寄付され、レース産業が守られました。この時期の歴史を感じる「ウォー・レース」は、単なる装飾品ではなく、深い平和のメッセージが込められています。

展覧会の会場内には、オルゴール「ステラ」も特別展示され、19世紀の懐かしい音色が空間に彩りを添えます。

フォトフェスティバルと共に楽しむアートの世界

同会場では、2018年にスタートした「浅間国際フォトフェスティバル 2022」も同時開催。新たにオープンする「御代田写真美術館」とともに、アート写真を通じてアンティークレースの魅力を感じる絶好の機会となっています。 VINITIQUEのストールやショールが魅せる美しさとともに、数々の写真作品が一堂に集結するこの展覧会で、心豊かな時間を過ごすことができるでしょう。