信楽町に新たにオープンする「SHIGARAKI SAUNA」は、近畿地方で初めてのアースバッグサウナを取り入れた宿泊施設です。この施設は2025年2月6日の「お風呂の日」に特別会員向けにオープンし、一般公開は2025年初夏の予定です。美しい自然環境に囲まれ、信楽焼の文化を現代的に表現したこの宿泊施設は、地域資源を活用した一棟貸切のプライベート空間を提供します。
プロジェクトの背景
信楽では「空き家問題」や「古民家問題」が深刻で、高齢化や人口減少が加速しています。この状況を改善するために、SHIGARAKI SAUNAは、荒廃した古民家を再生し、その過程で地域への観光客誘致を目指しています。具体的には、若者や子供たちが誇りを持てる地域づくりを進め、将来的には地域への移住促進や雇用創出にも取り組む予定です。
特徴的なサウナ
土のサウナ
このサウナは関西初のアースバック工法を用いており、信楽焼の陶芸家が出す廃棄土を再利用した環境に優しい設計です。薪ストーブによる遠赤外線が心地よく身体を温め、身体の芯からリラックスさせます。また、素材には天然のものにこだわり、サウナ自体が呼吸をすることで最適な湿度を保ちます。
お茶のサウナ
信楽地域に縁の深い「朝宮茶」を使用して作った特別なロウリュウォーターを用います。蒸気とともに立ち上がるお茶の芳香が心地よく、信楽の自然を感じるサウナでリラックスできます。
科学に基づくサウナ体験
SHIGARAKI SAUNAには、特に吸排気の工夫が施されており、165通りの空気の流れを作り出すことができます。これにより、最適なサウナの体験が可能となり、いつでも快適に過ごせることを目指しています。
至高のリラックス空間
サウナの体験をさらに高めるため、水風呂や外風呂も完備。信楽の自然の中で心地よい体験を提供します。また、動線にも工夫がされています。サウナから水風呂、外気浴への流れがスムーズに設計されており、さまざまなチェアで快適に外気を楽しむことができます。
宿泊施設としての特徴
古民家をリノベーションした宿泊施設は、最大6名までの一棟貸切で、信楽焼作家によるインテリアが施されています。宿泊中に気に入った食器などをその場で購入できる点も魅力です。
中村中村将尊のビジョン
このプロジェクトを進める中村将尊氏は、地域のコミュニティの活性化を目指しています。そして信楽の歴史や文化を未来に伝えるため、サウナを中心に地域の魅力を全国や世界に発信したいと考えています。さらに、地元の雇用創出や地域づくりにも力を入れ、サウナに留まらず多様なプロジェクトを展開していく意向です。
ロゴへの思い
SHIGARAKI SAUNAのロゴには、信楽の象徴であるたぬきがデザインされています。ウィンクをイメージした目元は「幸せ」と「リラックス」を提供するという願いが込められており、地域の文化と自然を象徴するものでもあります。これにより、多くの人々に信楽の魅力を伝えつつ、この地の新たな価値を創造していくことが期待されています。