『フェニックス』全国へ
2025-05-28 11:56:30

輪島市で奏でる希望の歌『フェニックス』全国へ広がる合唱の輪

2025年5月14日、石川県輪島市の輪島高校体育館で、能登半島の復興を願い作られた合唱曲『フェニックス』が初披露されました。約300名の合唱団が一丸となって歌唱したこの日、全国各地から寄せられた合唱ビデオが上映され、会場は感動と希望に包まれました。

このプロジェクトは、音楽家の弓削田健介さんによって曲が作られ、全国の子どもたちから寄せられた「復興への想い」を歌に込めたものです。弓削田さんは小中学校の音楽教科書にもその名が載る実力派作曲家で、自身のキャンピングカーで全国を巡りながら合唱活動を行っています。

お披露目イベントには、歌の台本として統一感がある合唱を実現するため、全国の30団体からの映像が寄せられ、参加者はそれに合わせて歌唱しました。涙や笑顔が交錯するこの瞬間、合唱を通じて「何度でも立ち上がる」という希望のメッセージが会場で響き渡りました。

招かれたゲストには、大間圭介さんがいて、彼の経験談は曲のメッセージと深く結びついていました。地震で家族を失った大間さんは、合唱を通じて少しでも元気をもらえたと語り、参加した子どもたちに勇気を与える存在となりました。その姿に、弓削田さんも作曲を通じて激励を受けたと話しています。

合唱に参加した子どもたちは、自らの想いを歌に乗せ、大きな期待を抱いて未来の復興を描いたとのことです。中野里菜さんは「フェニックスが困難を克服する伝説の鳥だと知り、未来を願う気持ちとともに歌った」とコメントし、感謝の気持ちも歌に込めていました。このように、世代を超えた心の一つとなる瞬間が生まれました。

イベントでは全国からの応援メッセージや合唱ビデオも上映され、画面を通じて場が一つに強く結びつきました。生徒たちは全国での支援の輪を実感し、希望の歌による連帯感が感じられました。また、つくば市とのオンライン中継では、離れた地域とも温かい交流が行われ、会場全体が「歌の力」に包まれた感動的な時間を過ごしました。

このイベントの後、弓削田さんは「フェニックス・キャラバン・プロジェクト」を開始し、全国47都道府県をキャンピングカーで巡りながら、各地の学校や合唱団と交流を図っていく予定です。全国の子どもたちの心をつなぐこのプロジェクトは、復興への希望を力強く後押しする役割を果たしていくでしょう。

合唱を通じた鳥の飛翔のように、様々な地域で寄せられる想いやメッセージが「フェニックス」を通じて一つに結ばれ、復興支援の灯がともり続けることが期待されます。また、歌詞に綴られた「ひとりじゃない」というメッセージは、心の連帯の力を生み出し、各地で新たな絆を育むことにつながっていきます。これからも、能登から全国へ、復興への歌が響き渡っていくことを願っています。

この『フェニックス』は、地域の過去を乗り越え、一緒に未来を見つめ直すための力強いメッセージとして、新たな道を切り開きます。参加したすべての人々の想いが歌に込められ、その歌が日本中を駆け巡る日が来ることを心から期待したいと思います。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

会社情報

会社名
NPO法人MBFC
住所
佐賀県鳥栖市村田町307-68
電話番号
090-9600-1823

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。