加藤製作所の全旋回式クローラキャリアIC70Rがグッドデザイン賞を受賞
株式会社加藤製作所が製造した全旋回式クローラキャリア「IC70R」が、2024年度のグッドデザイン賞を受賞しました。運搬能力が求められる環境での使用に特化したこの機械は、特に森林業や土木工事などで活躍することで知られています。
IC70Rの特徴
IC70Rは、従来の固定式クローラキャリアから進化したモデルです。ダンプトラックが走行できないような不整地や軟弱地帯での作業を可能にするため、不安定になりがちな重心位置を徹底的に見直しました。これにより、最低地上高を維持しつつ200mm以上も重心を下げることに成功。これにより、走行や旋回時の転倒リスクが大幅に軽減され、高い操縦安定性が実現されました。
また、この機械はその小型化が進んでおり、輸送時の利便性が向上しています。機器のレイアウトも工夫され、視界が良好であるため、作業時の安全性が一層強化されています。さらに、自動制限機能を搭載することで、想定されるリスクに対する対策も万全です。
評価と反響
受賞に際し、審査委員からは「これまでの常識にとらわれず、抜本的に車体構造を見直した点が評価された」とのコメントが寄せられています。この機械は、作業者が快適に、かつ安全に使用できる環境を提供することを追求しており、その姿勢がユーザーからも支持されています。
グッドデザイン賞について
グッドデザイン賞は、1957年に創設された日本を代表するデザイン評価制度です。国内外のさまざまな企業が参加し、毎年多くの優れた作品が選出されています。受賞のシンボルとして「Gマーク」が広く知られており、デザインを通じて生活を豊かにすることを目的としています。
会社概要
株式会社加藤製作所は1935年に設立され、建設用クレーンや油圧ショベルなどの製造と販売を行っています。企業の根幹にある技術力を活かしつつ、今後もユーザーのニーズに応える製品開発に尽力していく方針です。企業の詳細は公式ウェブサイトを参照してください(
加藤製作所公式サイト)。
このようにしてIC70Rが実現した安全性と効率性の両立は、今後の建設業界においても大きな影響を与えるでしょう。今後も加藤製作所の動向に注目が集まります。