医療特化型AIが実現する診断精度向上の新展開とは
医療特化型AIが実現する診断精度向上の新展開とは
株式会社プレシジョンが新たに開発した医療特化型エージェントLLM「SIP-jmed-LLM-Precision」は、医療分野における診断精度を大幅に向上させることに成功しました。この技術は、内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム」(SIP)の研究成果を基にしています。
研究経過と成果
この研究において、約10年をかけて整理した3万例の症例情報を活用し、「疾患因果ダイアグラム」という独自のデータモデルに基づく追加学習を行いました。この結果、AIが示す病名の中に実在しない名称が混ざる「ハルシネーション」の割合を、以前の15.5%から3.0%にまで減少させました。また、正解の疾患を上位に挙げる率も27%から65%に向上。これにより、医師が診断を行う際の信頼性が高まりました。
医療用日本語入力の商用化
さらなる社会実装を目指し、株式会社プレシジョンは医療向けの日本語入力システム「今日の医療AI日本語入力」を商用化します。このシステムは、医療特化型のエンジンを使用しているため、辞書にない病名や不正確な症例報告を生成しない仕組みです。2026年10月からの販売予定です。
疾患因果ダイアグラムの役割
疾患因果ダイアグラムは、患者の症状や検査結果から病態を導き出すための指針として機能します。症例ごとの因果関係を視覚化することで、医療現場での利用がしやすくなるのが特徴です。このダイアグラム作成には、永井良三自治医科大学学長の指導のもとで開発が進められました。
変換の見直し提案機能
高精度の日本語入力システムには、AIが文章の前後の文脈を考慮して異なった候補を提示する機能が搭載されます。これにより、誤解を招く可能性のある言葉の取り違えを防ぎます。利用者が選択した候補だけが確定されるため、医療現場での使いやすさがさらに向上します。
医療現場への導入に期待
株式会社プレシジョンの代表取締役、佐藤寿彦氏は、「症例報告から得た知識をAIに学ばせることで、医療の質が向上することを目指しています。今後も研究開発を続け、医療現場で活用できる製品を提供していく所存です」と述べています。これにより、医師がAIを積極的に活用できる環境を整えることが期待されます。
プレシジョンの取り組みは、医療現場での業務効率を向上させ、良質な医療サービスの提供に寄与すると考えられています。新たな医療AIの登場は、今後の我々の健康に大きな影響を与えるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社プレシジョン
- 住所
- 東京都文京区本郷4丁目2-5MAビル7階
- 電話番号
-
03-5615-8062