ボツワナ副大統領が日本の技術者教育を視察 – 東京都立産業技術高等専門学校

ボツワナ副大統領が東京都立産業技術高等専門学校を視察

2023年11月28日、ボツワナ共和国の副大統領で財務大臣のンダバ・ンコシナティ・ハオラテ氏が東京都立産業技術高等専門学校を訪問しました。この視察は、ボツワナ政府が進める製造業やサービス業の多様化戦略に関連して、日本の高等専門学校制度における実践的な技術教育に対する関心を示すものです。

東京都立産業技術高等専門学校、通称「都立高専」は、技術者を育成することを目的に設立された5年制の教育機関です。ここでは、工業と航空に特化したカリキュラムが組まれており、社会のニーズに対応できる実践的なスキルを学生に提供しています。今回、ハオラテ副大統領の訪問を通じて、同校がいかにして次世代の技術者を育成しているかが広く理解されました。

視察の内容

訪問当日は、副校長の柴﨑年彦氏が学校の特色について説明。その後、再編された電気電子エネルギー工学コースの実習室や、機械部品加工を行う総合工場、さらにはAIスマートスタジオといった最新の施設へ案内されました。特に印象深かったのは、総合工場で実習中の学生に副大統領が直接インタビューした場面です。学生たちは自らの進路選択や将来の目標について話し、自信に満ちた姿を見せました。

ボツワナの経済多様化戦略

ボツワナ政府は経済多様化を進めており、製造業やデジタル分野への関心が高まっています。この戦略において、日本のような実践的な技術教育が重要な役割を果たすことが期待されています。ハオラテ副大統領は日本の高専制度を模範とし、自国の教育制度においてもこのような実践的な技術教育を取り入れていきたいとの意向を示しました。