株式会社NUVOが翻訳・通訳業界への本格進出を発表
昨今、言語サービスの需要は急増しており、株式会社NUVOがこの市場に真剣に参入することを発表しました。この新たな取り組みにより、NUVOは翻訳・通訳業界での存在感を確立し、質の高いサービスを提供することを目指しています。
株式会社NUVOの背景
株式会社NUVO(本社:東京都、代表取締役:鈴木信彦)は、2023年7月に設立され、旧ブランド名はAI Communisです。同社は、ソフトウェア開発の専門知識を背景に、約110万人のユーザーを抱える音声認識と自然言語処理技術を駆使し、翻訳・通訳業界において革新を図っています。
3社の買収
NUVOは、2024年4月に官公庁や自治体向けの反訳業務を展開する「株式会社札幌会議録センター」、同年11月に金融翻訳を手がける「クロックワークハウス株式会社」、2025年3月には通訳・翻訳・字幕翻訳を行う「株式会社アクセス・ワン」の3社を買収しました。この一連の買収によって、NUVOは市場での競争力を大幅に強化する狙いがあります。
市場環境の変化
日本の翻訳業界は2,500億円規模で、2,000社以上が激しい競争を繰り広げています。このような分散型の市場では、各社が単独でAI技術を導入するのには限界があり、効率化も求められる中、NUVOは事業の統合を図ることでスケールメリットを獲得し、その結果、プロダクトの開発も加速させることができるのです。
AIと人材の融合
NUVOは、AI技術による業務支援とプロフェッショナルな人材の重要性を強調しています。AIを用いることで業務効率を50%削減し、利益率の向上(20%ポイントの改善)を実現。さらに、業務データを統合したAIモデルの精度向上を図ることで、より多様なニーズに応えることができる法人向けの多言語ソリューションを提供しています。
持続可能なエコシステムの構築
NUVOは「人間の価値を中心に据える」という企業理念のもと、AI導入と人材の継続的な育成を両立させる持続可能なビジネスモデルを目指しています。翻訳業界では単価の下落や納期短縮が問題視されている中、同社は人材の適切な処遇を維持しつつ、次世代育成に注力しています。
会社コメント
- - 株式会社札幌会議録センター 林郷直美 業務チーム長 : 「鈴木さんが代表に就任してから、業務環境が大きく変わりました。AI技術の導入により、社員の意識も変わり、成長に向けて日々努力しています。」
- - クロックワークハウス株式会社 藤田雅美 前代表取締役 : 「鈴木さんの現役翻訳家としての経験とAI理解は、会社の承継において決め手となりました。新しい経営の下での成長を期待しています。」
- - 株式会社アクセス・ワン 館由利子 前代表取締役 : 「鈴木さんとの出会いは、当社の未来を明るくするものでした。業務効率化と新しいサービス導入を進めることで、一緒に成長していけることを楽しみにしています。」
今回の発表により、NUVOは日本の翻訳業界でのトップ企業となることを目指し、さらなる成長を期待されている。今後の展開に注目が集まります。