KnowBe4がフロリダ州の法律学校に寄付しサイバー人材育成の新たな一歩を踏み出す

KnowBe4、フロリダ州の法律学校に寄付

世界的に有名なセキュリティ意識向上トレーニング企業、KnowBe4が、米フロリダ州のステットソン大学法科カレッジに対して25万米ドル（日本円約2,750万円）の寄付を行った。これは同大学におけるサイバーセキュリティ分野の教育と地域社会の発展を目的としたプログラムに活用される予定である。

寄付の目的と計画

今回の寄付は、知的成長と地域への寄与を兼ね備えた次の3つのプログラムに対して使われる。

1. 「KnowBe4 Cybersecurity Law」奨学金ファンドの新設
成績優秀な学生を対象に、年間5000米ドル（55万円）の奨学金が5年間支給される。

2. 「KnowBe4 Cybersecurity Law」プログラムファンド
サイバーセキュリティ専攻を新設し、法律科目としてのプログラムを充実させる。

3. セキュリティトレーニングプラットフォームの提供
KnowBe4から提供される新しいトレーニングプラットフォームは、教職員と学生のセキュリティ意識を高め、情報保護の文化を築く助けとなる。

KnowBe4の創業者でCEOであるストゥ・シャワーマンは、「この寄付が地域の発展に貢献し、急務となっているサイバーセキュリティ人材の育成に寄与すれば幸いです」と述べている。

教育と連携

今回の寄付を受けて、ステットソン大学の法科カレッジ学部長ミッシェル・アレクサンドル氏は、教職員と学生が最新のテクノロジーにアクセスし、教育を受けられる機会を得ることが重要であると強調した。また、同校はサイバーセキュリティやデータプライバシーに特化した課外活動や講演会、インターンシップなど複数のプログラムを展開し、地域の人材育成につながることを期待している。

KnowBe4とその役割

KnowBe4は、セキュリティ意識を向上させるためのトレーニングとフィッシングシミュレーションを行う世界的なプラットフォームプロバイダーであり、2010年に設立されて以来、サイバー攻撃から人々を守ることにフォーカスしている。特にフィッシングやマルウェアなどの社会工学的手法に対して、人々の意識を高めるプログラムが評価されている。

同社は、ガートナーの「マジッククアドラント」で三年連続リーダーとして認定されるなど、業界内でも高い評価を得ている。もともとストゥ・シャワーマンが立ち上げたKnowBe4は、今では全世界の数万社に利用され、多くの企業がセキュリティ対策の一環としてこのトレーニングを導入している。

ステットソン大学法科カレッジの使命

1900年に創立されたステットソン大学法科カレッジは、フロリダ州で最初の法律学校として、法原理と実践教育を組み合わせた教育を提供し続けている。米国のトップクラスの法律学校として、学生の法的教育を支える努力をし、優れた弁護士や裁判官を育成してきた。

今回のKnowBe4との連携は、ステットソン大学が教育機関としての使命を果たす上で、重要な一歩となるだろう。これにより、地域の法律教育とサイバーセキュリティの分野での発展が期待されている。

今後、知識と技術に支えられた次世代のサイバーセキュリティ専門家が、地域社会で活躍する姿を楽しみにしたい。