介護業界のDX化を進める「スマート介護士」
株式会社タイミーは、善光総合研究所と連携し、介護業界におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する新たな取り組みを開始しました。その名も「スマート介護士」の育成です。このプログラムは、介護現場の生産性向上に向けた重要なステップとなります。現代が抱える高齢化の問題に対処するためには、介護業界の生産性を向上させることが不可欠です。
背景と課題
日本は超高齢社会に突入しており、国民の5人に1人が後期高齢者になる2030年を見据えると、介護業界への負担はますます増加します。特に医療と介護の両面での対応が求められる「2025年問題」は深刻であり、介護業界の生産性向上は国全体で改善しなければならない課題とされています。
2024年度の介護報酬改定では、DX機器の導入を行う事業所への加算制度が新設され、これに伴いタイミーも介護業界での専門チームを設立し、介護現場でのスキマバイト利用を推進しています。タイミーは、実際の介護業務を細分化し、資格や経験に応じた業務を選ぶことで生産性向上を図る取り組みを行っております。
スマート介護士の育成
新たに開始される「スマート介護士」の育成プログラムでは、DX機器やその運用に関する専門知識を持つ介護士を育成します。これにより、介護現場でのDX化を進め、作業の質及び効率を向上させることが期待されています。善光総研は、スマート介護士資格試験を定期的に開催し、有資格者を育成するための取り組みを行っています。これまでに約6000名以上が受験し、多くの人材育成が見込まれています。
タイミーでは、善光総研と共同で2024年9月8日に資格試験を実施します。通常9800円の受験料を半額補助し、受講者には公式テキストを配布するなど、学習環境を整えます。資格取得後は、DX化を進める介護施設での実務経験も得られる機会が提供される予定です。
試験の具体的内容
試験概要は、以下のようになります:
- - 日時: 2024年9月8日(13時から14時)
- - 申込期間: 2024年8月2日〜8月9日
- - 受験方法: オンライン
- - 募集人数: 20名
- - 受験レベル: スマート介護士Basic
試験は、選択式問題が40問(約45分)と、記述式問題が2問(約10分)という構成で行われます。受験料の支援により、受験者の負担を軽減し、より多くの人が挑戦できる環境を整えています。
最後に
介護現場における生産性向上は、タイミーと善光総研にとって重要な課題です。この連携により、新たな業務を担う人材の育成と、介護現場の効率化を図ることが期待されています。これにより、ますます厳しくなる介護業界の人材課題にも立ち向かう体制を整え、よりよい介護サービスを提供することに寄与していきたいと考えています。