カピバラの大好物が新しい土産に!
愛知県蒲郡市にある竹島水族館が、新たに発売するお土産「1(ワン)チャン食べてくだ菜(さい)」が注目を集めています。この商品は、竹島水族館で飼育されているカピバラが普段から食べている野菜を乾燥させたもので、カピバラの赤ちゃん誕生によって増えた来館者にとっての新しい魅力となっています。カピバラが食べている食材なら、野菜が苦手な子供たちにも興味を持ってもらえるのではないかという思いから企画されました。
商品の特徴
「1チャン食べてくだ菜」は、竹島水族館で飼育されているカピバラと同じ素材を使い、岡崎市や蒲郡市などの三河地域産のB級野菜を活用して製造されています。野菜ロスの削減にも寄与しながら、乾燥の過程でも非常に手間暇かけて作り上げられました。特に、キャベツの芯を一つ一つ取り除く丁寧な作業を行い、賞味期限も長く設計されています。災害時にも活用できる「フェーズフリー」の商品なため、多様な場面で役に立ちます。
商品概要
- - 名称:カピバラの大好物を乾燥させちゃいました 「1(ワン)チャン食べてくだ菜(さい)」
- - 内容量:50g
- - 食材:キャベツ、さつまいも、にんじん、ブロッコリー、小松菜
- - 食べ方:3分程度煮込み、味噌汁やラーメンの具材として使用。
- - 販売先:竹島水族館のお土産売り場
開発の背景
この商品は、岡崎市の中小企業支援を行う岡崎ビジネスサポートセンターの協力を受け、就労支援を行う「就労サポートアクト」が企画・製造に関わっています。これまで、就労サポートアクトは地域の生産者から仕入れた野菜を用いてピクルスや漬物の製造を行ってきましたが、岡崎市農務課が推奨する農福連携活動の一環として、この新たな乾燥野菜の開発に取り組みました。
竹島水族館館長の小林龍二氏が、アクトが製造した野菜が「カピバラが食べるものと一緒である」という観点からお土産にしたいと考えるようになったことが、今回の連携のきっかけです。小林館長は、自身の娘が野菜を好まないことから、「人気のカピバラが食べているのであれば、少しでも興味を持ってもらえるかもしれない」と 思いました。
試行錯誤の末に商品化
数々の打ち合わせを経て、「カピバラが食べる野菜と同じにする」という目標が重視されました。大根などを避け、ブロッコリーやカボチャ、キャベツなどが選ばれましたが、これらの野菜の乾燥加工は難易度が高く、多くの試行錯誤が必要でした。その結果、約2ヶ月の間を経て、ついに商品化に成功しました。キャベツに関しては、色が失われやすいため、厳選された緑の多い品種を使用し、芯を丁寧に取り除くなど、製造工程にこだわりました。
大切な納品の日
2025年12月19日、アクトの利用者たちは竹島水族館を訪れ、この商品を初めて納品しました。自分たちが関与してきた製品が、日本全国の人々の手に届く瞬間を目の当たりにし、喜びの表情が広がります。納品後は、カピバラに実際に会うことができ、カピバラの可愛らしい姿に癒されていました。これまでの努力が評価され、今後の働きがいにも繋がる素晴らしい体験となりました。
竹島水族館について
竹島水族館は、愛知県蒲郡市に位置する地域密着型の水族館です。深海生物などの豊富な展示を誇り、アシカショーやカピバラ展示などで多くの人を惹きつけています。館長の改革によって来館者数は急増し、現在も多くの訪問者が訪れています。
このように、竹島水族館の新しい土産は、地域の生産者や障がい者支援の枠を超えて、より多くの人々に喜びをもたらすことが期待されています。私たちも一緒に、カピバラのお気に入りの野菜を楽しむことができる日を楽しみにしています。