タキイ種苗の新たな挑戦、バイオスティミュラント『藻合力』
近年、農業現場は気候変動によるさまざまな影響を受け、安定した農作物生産がますます難しくなっています。この課題への解決策として、タキイ種苗株式会社が初めて開発したオリジナルの農業資材、バイオスティミュラント『藻合力』が登場します。2026年2月上旬からの出荷が予定されており、農業における新たな選択肢となることが期待されています。
農業の現状とBS資材の重要性
農業においては、高温、乾燥、急激な豪雨といった非生物的ストレスが増加しており、これによって農作物の品質や収量が脅かされています。こうした中で注目されているのが、バイオスティミュラント(BS資材)です。BS資材は植物が持つ成長機能を引き出し、農作物のストレス耐性を高めることを目的としています。
特に、農林水産省が提唱する「みどりの食料システム戦略」においても、持続可能な生産体系の構築としてBS資材の活用が重要視されています。これにより、迫り来る気候変動に適した農業技術を確立する必要性がますます高まっています。
『藻合力』の開発背景
タキイ種苗は、『藻合力』を露地栽培でも効果的に活用できるよう、「効果」「作業性」「コスト」の3つの要素を兼ね備えた農業資材として注目しています。これまでBS資材は施設栽培では広く使われてきましたが、露地栽培では作業性やコストの面で難しさがありました。『藻合力』はこの課題を解決するために開発されました。
『藻合力』の特徴
作物が過酷な環境に晒されると、代謝や吸収が低下し、生育が停滞します。『藻合力』は、アミノ酸や有機酸、腐植酸を組み合わせており、これらが植物の基礎的な生理機能を向上させるため、ストレスへの耐性を高める効果が期待されています。
『藻合力』は葉面散布が可能で、果菜や葉菜、根菜にも広く対応します。葉面散布により、根数や根長、太さを向上させることができるため、地上部と地下部を共に健全に成長させることができます。さらに、海藻原料を用いることで、従来のBS資材に見られる粘度の問題も克服されています。
価格設定も重要で、『藻合力』は1反あたり約600円という手頃さで提供されます。これにより、露地栽培での運用も持続可能となります。
施用事例と期待される効果
実際の施用事例からも効果が期待されており、環境ストレスの多様性に対応した性能が確認されています。ただし、効果は栽培条件や地域、時期によって異なる場合があるため注意が必要です。
開発者からのメッセージ
タキイ種苗の担当者は、『藻合力』を通じて、これまで提案が難しかった露地栽培のストレス対策に光を当て、農業の現場での課題解決につながることを願っています。今後も生産者に喜ばれるような資材の開発に取り組む姿勢を大切にしていきます。
商品情報
- - 商品名: 藻合力
- - 規格: 1ℓ、10ℓ
- - 希釈倍率: 500~1,000倍
- - 使用方法: 葉面散布、潅注
- - 対象作物: 作物全般
- - 希望小売価格(税別): 1ℓ 2,700円、10ℓ 15,000円
- - 販売店舗: 全国の種苗店や農業資材店、JAを通じて展開されます。
新たな農業資材『藻合力』は、気候変動に立ち向かう農業の力となることを期待されており、今後のさらなる発展が待たれます。