中山間地域支援に向けた革新的農作業ロボット開発が始動
ineRobo株式会社(代表取締役CEO: 片桐豪志)と株式会社テムザック(代表取締役社長: 川久保勇次)が、農業の現場に革新をもたらす業務提携を結びました。この提携の目的は、中山間地域での小規模農業を持続可能にする体制を構築することです。両社は、現場の要件に最適化した小型農作業ロボットを共同で開発し、それを通じて稲作における担い手の負担を軽減していく考えです。
なぜこの提携が必要なのか?
日本の中山間地域では、高齢化や後継者不足といった課題が深刻化しています。小規模で分散した農地においては、大型機械の導入が難しく、多くの投資が必要です。そのため、現場に最も必要なものは、低コストで導入しやすい小型のロボットなのです。ineRoboは「小さな農業にこそ、最先端技術を」という理念のもと、既存の農業システムに適した革新的な解決策を提供することに注力しています。
提携の内容とは?
業務提携の具体的な内容は以下の通りです:
1.
共同開発:中山間地域向けの水田および畦管理に特化した小型農作業ロボットを設計・開発。
2.
現地試験:2026年春より、西日本エリアの数カ所でパイロット運用を実施し、リアルなデータを基に製品改善を図る。
3.
サービス化と量産:導入の支援や保守、教育体制を一体化し、SaaS型とハードウェアを組み合わせた提供モデルを構築する。
4.
データ連携:ロボットが収集した環境情報をineRoboの水田運営プラットフォームに連携させ、作業効率を向上させるよう努める。
両社の役割は次のように分担されています。
- - ineRobo: 企画・マーケティング・営業・資金調達などの実施を通じて、農産品の販売戦略を推進。
- - テムザック: ロボット技術の提供と技術支援、アフターケアをリードします。
提携による期待される効果
この提携によって、以下のような効果が期待されています:
- - 小規模な農地でも実施可能で、コストを抑えた軽量の農作業ロボットの実現。
- - 担い手の作業負担を大幅に軽減し、日々の巡回やセンシングの業務をロボット化。
- - 科学的なデータに基づく意思決定を行うことで、作業効率と収量の安定化を図る。
- - 地域の自治体や農業者と協力し、現場で使用できる体制を早期に構築。
代表者のコメント
ineRoboのCEO、片桐豪志氏は「テムザックと共に進むことが、我々の事業の核心です。この提携なしには私たちのビジネスも成り立ちません。技術革新を通じて、日本の小規模農業に貢献していきたい」と抱負を述べています。
一方、テムザックの議長である髙本陽一氏は、「ロボットによる社会課題解決に挑んでいます。中山間農地のような課題の多い場所で、小型・群での動作を可能とするロボット開発に注力しています」と強調しました。
会社概要
株式会社テムザックは2000年に設立され、社会に役立つ様々なサービスロボットを開発するメーカーで、特に医療や災害レスキューなどでの活動が注目されています。その技術を農業分野へと展開することで、農業の持続可能性をサポートしています。
終わりに
ineRoboでは、この取り組みを通じて、全国各地でのイノベーションを促進する仲間を探しています。興味がある方はぜひご連絡ください!
お問い合わせ先:
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