再生医療の未来
2022-08-17 16:00:02
サイバーダインと資本業務提携:革新的な再生医療の未来へ
サイバーダインが資本業務提携を締結
サイバーダインが資本業務提携を通じて、神戸医療産業都市推進機構(FBRI)と共同開発中の新しい再生医療製品の開発を加速します。この提携により、自己軟骨細胞加工製品「IK-01」が変形性膝関節症の治療において注目を集めています。これまで、変形性膝関節症は多くの患者に対して人工関節手術が必要となる病であり、その数は日本国内だけでも約1,000万人に上るとされています。
「IK-01」は、患者自身の軟骨を用いて製造され、その後、傷ついた膝関節の軟骨部位に移植される再生医療製品です。現在、外傷性軟骨損傷を対象とした第3相試験が進行中であり、今後は変形性膝関節症の根治療法を目指す開発も進める予定です。これにより、多くの患者に新たな治療の選択肢が提供されることが期待されます。
新しい治療法「サクラシー®」
加えて、サーバーダインが展開する「サクラシー®」も大きな注目を集めています。この製品は、角膜上皮幹細胞疲弊症に悩む患者に、眼表面の癒着を和らげる目的で開発されています。「サクラシー®」の保険収載も2022年に承認され、今後は国内外の製薬会社との提携を進めていくとのことです。
特に「サクラシー®」は患者の口腔粘膜から細胞を採取し、復元する手法を用いているため、多くの患者にとって新しい希望となります。サイバーダインは、この製品の販売体制を整え、さらなる事業展開を予定しています。
変形性膝関節症への取り組み
サイバーダインの山海社長は、変形性膝関節症は悪化すると多くの患者が人工関節手術による治療を余儀なくされることを指摘し、「IK-01」と新たに開発される「HAL®️」を組み合わせることで、再生医療とサイバニクス治療の複合療法を可能にする意義を強調しました。
今回の提携により、川崎市のキングスカイフロントに設立された「サイバニクス医療イノベーションベースA棟」をフル活用し、革新的な医療製品の開発・製造に新たな段階がもたらされることが期待されています。
このように、サイバーダインの新たな取り組みは、医療の現場に革新をもたらす可能性を秘めています。変形性膝関節症や角膜上皮幹細胞疲弊症といった難治性疾患の治療において、患者にとってより安全で効果的な治療法の普及が待たれます。今後の展開にますます注目が集まることでしょう。
会社情報
- 会社名
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ひろさきLI株式会社
- 住所
- 東京都千代田区二番町9-6バウ・エプタ4階
- 電話番号
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