新江ノ島水族館、団体予約業務をデジタル化し観光DXを推進
神奈川県藤沢市に所在する新江ノ島水族館は、業務効率化に向け「Nutmeg」を導入しました。この新たな観光DXプラットフォームの採用により、従来の手間のかかる団体予約や管理業務が千変万化し、効率化されることが期待されています。
導入前の業務上の課題
新江ノ島水族館は、これまで団体予約の受付業務にいくつかの課題を抱えていました。まず、予約業務に必要とされる情報量が多く、既存の汎用システムではその複雑さに対応できなかったことが挙げられます。長年にわたり団体予約のWEB化が検討されてきたものの、市場には要求される情報を正確に復元するシステムが存在せず、依然としてFAXや電話による手動での予約受付が行われていたのです。
また予約においては、途中から旅行代理店が関わってくるケースも多く、コミュニケーションの窓口が変わることから少なからず混乱が生じていました。このように、業務が複雑化する中で、予約人数の変更やキャンセル、外部との情報共有は全て手作業で行われており、業務効率は著しく低下していたと言います。
Nutmeg導入後の期待される効果
「Nutmeg」導入後、新江ノ島水族館に期待されるのは、団体予約業務の効率化です。WEB上で簡単に予約が行えるため、電話やFAXでの手続きが不要になり、業務の大幅な工数削減が可能になります。これまで手選択で管理していた予約情報は、デジタル上で自動的に管理されるようになり、予約状況の把握も一目瞭然です。
さらに、マニフェスト機能により、受付窓口での業務も大幅に軽減されます。日毎の団体予約リストを簡単に確認でき、必要な情報をCSVやPDFとして出力することも可能で、手間のかかる受付表作成から解放されます。これは、受付のスタッフが人数変更などにも迅速に対応できることを意味し、顧客にとっても便利な環境に繋がります。
また、請求書発行や領収書発行もシステム内で行えるため、業務プロセスが一元化され、ヒューマンエラーの減少が見込まれます。このように、デジタル技術を活用することで多くの業務が円滑に進むため、団体予約の質全般が向上することでしょう。
新江ノ島水族館の取り組み
新江ノ島水族館は、設立以来、地域に根ざした海洋教育と観光振興を主たる目的とし、地域に密着した事業を展開しています。また、海の生態系の観察に加え、最新の科学的知見を活用した展示技術にも力を入れています。さらに、集客促進や業務の合理化を目指し、デジタル化を進めることでより多くの来館者に海の魅力を届けたいと考えています。
代表取締役社長の堀一久氏は「Nutmegの導入で、私たちの業務が大きく変わることを実感しています。デジタル化により、私たちと来館者の両方が恩恵を受けられると信じています」と期待を寄せています。
日本国内での観光DXは加速中
近年、日本国内の観光業界ではDX(デジタルトランスフォーメーション)が加速しています。「Nutmeg」はその一環であり、全国の観光業者に導入が進んでいます。特に団体予約に関する課題を解決するために幅広く活用され、訪日外国人観光客に快適な体験を提供するための支援を行っています。
新江ノ島水族館のような先進的な取り組みが広がることで、全国の観光地が活性化し、訪れる人にとってより価値ある体験を提供できることが期待されています。公式サイトでは、訪れることを考えている人々に向けて魅力的な情報が提供されています。
公式サイト:
新江ノ島水族館