Animoca Brands JapanがDabbaのWi-Fiホットスポットパートナーに
Animoca Brands Japanが、Y Combinator発の分散型通信インフラスタートアップDabbaのWi-Fiホットスポット販売パートナーに就任することが発表された。この提携により、同社は2025年3月1日からDabba独自のルーター「Dabba Lite」を特別価格で販売し、ユーザーに高速かつ手頃なインターネット環境を提供する。
Dabbaは、ブロードバンドの普及率が低いインド市場に焦点を当て、国民の約半分が未だインターネットにアクセスできていないという現状を改善することを目指している。このプロジェクトは、Y Combinator、Multicoin Capital、Borderless Capitalからの資金を得て、全国に高速で財布に優しいインターネットを提供しようとしている。ユーザーはDabba Liteを購入することで、DabbaのDePINネットワークに加入し、地域のケーブル事業者によって設置されたWi-Fiホットスポットのオーナーとなり、使用したデータに応じた報酬として「Dabba Token(DBT)」を獲得できる。この仕組みによって、ただのインターネット利用者ではなく、収入源を持つ投資家としての側面も持つことが期待される。
第1弾の購入者向けに、トークン生成イベント(TGE)が開催される前にホットスポットを取得すると、20,000のGenesis Tokenが付与される。これらは2025年第2四半期にDBTに変換されるため、初期投資を行ったユーザーにとって、大きな魅力となるだろう。また、このプロジェクトのユニークな点は、ユーザーがインドに赴く必要は全くなく、すべての手続きや運用がオンライン上で完結するということである。
DePIN(Decentralized Physical Infrastructure Network)は、ブロックチェーン技術を用いて物理的なインフラを構築する新たな取り組みで、近年、この手法を取り入れて新しい価値を生み出そうとする動きが広がっている。このアプローチにより、Animoca Brands Japanは日本市場でのDabbaの販路拡大を支援し、新たなビジネスモデルの創出を促進しようとしている。
購入方法と価格
Dabba Liteは2025年3月1日から販売される予定で、価格は299ドル。内訳は以下の通りである。
- - 「Dabba Lite」の本体価格:199ドル
- - 初期設定にかかるオンボーディング費用:100ドル(この料金はTGE後にDBTで支払うことが可能)
Animoca Brands Japanの特設サイトでは、購入台数に応じた特別割引が適用される。例えば、一回の購入で3台以上の注文を行うと、5%の割引が受けられるといった具合である。これにより、大規模な購入を検討しているビジネスマンや団体にとってもメリットが多いだろう。
Dabbaの役割
Dabba Incは2017年に設立され、インド全土で数千に上る小売店、住宅、商業施設に公共Wi-Fiネットワークを提供してきた。データ需要は急速に増加し、Dabbaは新しいデータ専用のネットワーク構築を進めている。彼らの取り組みにより、将来的にはより多くの人々が手頃な価格でインターネットを利用できるようになるだろう。
まとめ
Animoca Brands JapanとDabbaの提携は、将来のインターネット環境を大きく変えうる可能性を秘めている。特にインドのようなブロードバンド普及率が低いエリアに対する影響は計り知れず、今後の展開に注目が集まる。動画コンテンツやデジタルサービスがますます重要視される中、Animoca Brands Japanがどのように日本市場におけるDabbaの成長を推進していくのか、期待が高まる。