中部テレコミュニケーション株式会社(以下、CTC)は、2025年2月7日、北設広域事務組合(以下、北設組合)との間で「北設情報ネットワーク民間移行事業基本協定」を締結しました。この協定により、CTCは2028年3月末までに北設楽郡に光ファイバー網を導入し、高速なインターネットサービス「コミュファ光」を提供することが決まりました。
協定締結の背景
北設広域事務組合は、長らく地上波テレビの難視聴解消やインターネットサービスの提供に力を入れてきましたが、老朽化した設備や大容量通信に対する対応が課題となっていました。このため、民間事業者への移行を公募型プロポーザル方式で行い、CTCがその選定を受けることとなりました。CTCはその高い技術力と運用体制を活かして、北設楽郡の地域支援を目指しています。
事業の内容
本事業では、CTCが光ファイバー網の整備と「コミュファ光」の導入を進めます。具体的には、北設楽郡の住民に対して、光インターネット、光テレビ、光電話の各種サービスを提供する計画です。特に光インターネットサービスは最大10Gbpsの超高速通信が可能となり、無線LANを標準装備として提供します。
サービスの詳細には、BS放送や地上波デジタル放送をアンテナなしで視聴できる光テレビ、固定電話番号をそのまま引き継げる光電話サービスが含まれます。これにより、地域住民はより充実した通信環境を享受できることでしょう。
事業のスケジュール
この事業は2025年4月から2028年3月末までの間に行われ、北設楽郡内の全ての住民が対象です。これにより、約4200件の契約件数を有する北設情報ネットワークの利用者に対し、新たなサービスが提供されることになります。
CTCはこの事業によって、地域の暮らしやビジネスをより豊かにすることを目指しており、最新の技術とサービスを地域に届けることが期待されています。具体的なサービス申し込みについては、今後開催予定の住民説明会で詳細が案内される予定です。
会社概要
CTCは1986年に設立され、愛知県名古屋市に本社を構える企業です。主に愛知県、岐阜県、三重県、静岡県、長野県で、110万を超える契約数を持つ「コミュファ光」という高速インターネットサービスを展開しています。さらに、法人向けのソリューションやeスポーツ事業も行っており、地域貢献を強化しています。
北設広域事務組合は1970年に設立され、愛知県北設楽郡における情報ネットワークや環境衛生事業を担当しています。今後もCTCとの連携を通じて、地域のニーズに合ったサービス提供を目指していきます。