姫路市の甲山浄水場更新事業について
兵庫県姫路市は、このたび「甲山浄水場更新事業 新浄水場建設事業」の契約を締結しました。この事業は、株式会社日水コンを中心とした共同企業体が受注し、2025年4月12日から始まります。新しい浄水場の建設には、約247億円の費用がかかる見込みです。
事業の背景と目的
甲山浄水場は、1970年に供用を開始し、約50年間の歴史を持つ姫路市の基幹的な浄水施設です。しかし、老朽化や耐震性の問題が顕在化しており、これらの課題に対処する必要があります。この新設事業は姫路市の水道ビジョンに基づき、「強靭」、「安全」、「持続」の3つの基本目標に向けて進められます。
特に「強靭」の実現が重要視されており、耐震化や危機管理体制の強化を図ることが求められています。この教師事業によって、何よりも市民に対して安定した水道の供給が約束されることが目指されています。
新浄水場の概要
「甲山浄水場更新事業」では、新たな浄水場の設計と建設が行われます。具体的には、現在の浄水場に近い位置に同規模の施設を新設し、既存の施設から移転する形になります。新しい浄水場の処理能力は、1日あたり60,000 m³と設定されています。このプロジェクトの期間は、2025年4月12日から2031年3月31日までの約6年間です。
この事業は、設計・施工一括発注(DB方式)で進められるため、効率的かつ迅速にプロジェクトを進行することができます。また、事業に関わる企業には、大成建設、ハマダ、クボタ、東芝、そして日水コンが含まれています。日水コンは新浄水場の基本設計および詳細設計を担当し、将来的な運営が円滑に行えるようにサポートします。
持続可能な未来への貢献
新浄水場は、単に浄水を行うだけではなく、姫路市の水道事業を持続可能にするための重要なインフラともなります。市民の安全を守るための耐震機能や、緊急時の危機対応能力が強化されることにより、安心して水を利用できる環境が整うことになります。
さらに、本事業が進むことで地元の雇用にも寄与し、姫路市の地域経済が活性化することも期待されています。「強靭」な浄水場の整備は、姫路市のみならず、広域にわたって良好な水環境の提供につながるでしょう。今後、完成した浄水場は、市民にとって「潤いのある持続可能な未来社会」の実現に貢献することが期待されています。
おわりに
新浄水場の建設が進む中、姫路市は確実に次の時代へと向かっています。このプロジェクトにより、住民が安心して暮らせる街づくりが進むことを心から期待しています。