豊田市で高校生の起業家精神を育む教育プログラム
愛知県豊田市では、株式会社教育と探求社が実施する「アントレプレナーシップ教育事業」が注目を集めています。
教育と探求社は、学生に自分らしく生きる力を育む中高生向け探究学習プログラムを提供しており、2025年度も豊田市から委託を受けて活動を続けています。
プログラムの目的と内容
本プログラムは、体験型ワークショップや起業家との交流を通じて、生徒たちが地域でのビジネスの種を見つけ出し「心から欲しい」と感じる新商品を開発することを目指しています。
プログラムのキーワードである「アントレプレナーシップ」は、起業家精神、つまり失敗を恐れず新たな価値を創造する力を指します。この力は、起業に限らず、さまざまなキャリアにおいて必要とされています。
今年度は、初めて出張授業を行い、4校の高校と高等専門学校を訪問し、計4回のワークショップを開催。1000名以上の生徒が参加し、具体的なビジネスアイデアを考える機会が与えられました。
出張授業の内容
出張授業では、以下のように豊田市内の高校でワークショップが実施されました。
- - 豊田大谷高等学校: 213名の2年生を対象に実施。
- - 豊田工業高等専門学校: 230名の2年生。
- - 豊田工科高等学校: 240名の1年生。
- - 豊田南高等学校: 359名の1年生。
令和5年6月19日に行われた豊田大谷高等学校の授業の様子は、豊田市の政務番組「とよたNOW」で紹介されました。
スモールスタートプログラム
また、希望する高校生には「スモールスタート」と題した起業家プログラムも提供されました。
このプログラムは、サポーターや講師たちとともに、ビジネスアイデアを考え、実際に商品開発に取り組むというもので、市内に住むまたは通う高校生が参加可能でした。
プログラムの流れ
プログラムは3日間にわたって実施され、主に以下の内容が参加者を待ち受けています。
初日
- - 自分たちが考えた新商品のアイディアを発案し、試作品制作を担当。
2日目
- - 発案した新商品についてプレゼンテーションを行い、フィードバックを受ける。
- - 顧客や競合の調査を行う。
最終日
- - 調査をもとに企画が更新され、最終プレゼンテーションを行い、起業家たちとの交流会も予定されています。
特に、初日には豊田市ゆかりの起業家、鬼木利恵氏が自身の経験を話し、「心から欲しいと思うビジネスの立ち上げ」について講演しました。 参加者は「好きなことを仕事にすることの楽しさ」に気づき、自信を持った様子が見受けられました。
参加者の反応
各授業の後に行ったアンケート調査では、ほとんどの参加者が「挑戦したいことができた」と回答。具体的なプログラムを通じての成功体験が、挑戦意欲を高める結果に繋がっていることが見受けられました。
参加者からは「このプログラムを通して新しいアイデアが形にできた」との声もあり、アントレプレナーシップ教育の効果が実感されています。
教育と探求社の役割
株式会社教育と探求社は、2005年から探究学習プログラム「クエストエデュケーション」を運営し、今後も社会の課題解決に寄与する人材育成に貢献していくことでしょう。
お問い合わせ先
本事業に関する詳細な情報は、教育と探求社の公式サイトで確認できます。
公式サイト:
教育と探求社公式HP
このように豊田市は、次世代の起業家を育てる取り組みを積極的に進めています。地域に根ざしたビジネス活動が生まれる土台を築くため、さらなる支援が期待されます。