京都府福知山市で新たな挑戦が始まります。この地域は美しい自然に恵まれ、地域資源を最大限に生かした農業が行われています。福知山市が推進する「ふるさと納税3.0」の制度を利用したクラウドファンディング型寄附が、2025年11月4日からスタートします。この取り組みでは、耕作放棄地を活用して作る自然栽培米の生産を支援し、地域に豊かな環境を守ることが目指されています。
プロジェクトは「ゆたか自然農園」によって展開されており、代表の中島裕樹さんが2年前に夜久野町に移住し、自然農業を始めました。この農園では、病気がきっかけで出会った自然栽培の魅力に取り憑かれ、自らの手で作る米が美味しいことを実感した中島さんが運営しています。今回のプロジェクトでは、最終的に100万円を目指しており、その資金は耕作放棄地の活用と安全安心の自然栽培米の拡大に使われる予定です。
プロジェクト概要
このプロジェクト「耕作放棄地で自然栽培を実践!」は、福知山市の地域資源を活用して地域の魅力を引き出すことが目的です。増加する耕作放棄地の活用が焦点となり、自然栽培米を通じて生命あふれる里山を創出し、地域の人々に美味しい米を提供することに繋がります。また、プロジェクト期間は2025年11月4日から12月31日までとなっており、寄附金はプロジェクトに充てられる他、寄附金額に応じた返礼品も提供されます。
寄附の使途と返礼品
集まった寄附金の中から、最大30%が返礼品の制作費に、残りは事業者の設備投資に充てられる仕組みとなっています。具体的には、全自動播種機の導入が最優先されており、これにより生産効率を大幅に向上させることが期待されています。
返礼品は、やくの自然栽培米として知られるコシヒカリ、イセヒカリ、朝日の3種類が用意され、特に厳選した玄米や精米(7分づき・白米)として提供されます。例えば、5kgの玄米が17,000円、10kgが31,000円など、寄附金額に応じた価格設定がされています。
自然栽培の魅力
さて、自然栽培の魅力とは何でしょうか。中島さんによると、自然栽培では農薬や肥料を一切使わず、自然の力を最大限に引き出すことを重視しています。それにより、土壌の微生物が活発になり、美味しい米を育む環境が整うのです。また、糀菌の存在も重要で、日本の伝統的な発酵食品には欠かせない役割を果たしています。中島さんは「そんな恵みの多い環境を増やしていきたい」と情熱を語ります。
地域と人の繋がり
福知山市では、単なる寄附を超えて地域全体の活性化が目指されています。市では「福知山の変」と題し、市民と事業者が一体となって、地域の魅力を発信し、様々な挑戦を支援するプロジェクトを進めています。この取り組みが生む新たな価値は、地域の未来を明るく照らすことでしょう。
最後に、プロジェクトの進捗や詳細情報は「ふるさとチョイス」や「ふるさと生活」などのサイトで随時更新されます。地域を愛し、未来を考える皆さんのご支援を心よりお待ちしています。自然栽培を通じた新たな福知山市の挑戦、ぜひご注目ください。