東京都初のドローン実証実験施設「板橋ドローンフィールド」開設

東京都初の実証実験場が登場

2023年10月2日、三井不動産と日鉄興和不動産による「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」内に、東京都初の物流施設併設型のドローン実証実験施設「板橋ドローンフィールド」（以下「板橋DF」）が開設されました。この新しい施設は、ドローン技術の実用化を目指し、産官学の連携を促進するための拠点としての役割を果たします。

板橋ドローンフィールドの特長

板橋DFは、東京都23区内という利便性の高い場所に位置し、広大な敷地を活用してドローンの実験や研究が行えるように設計されています。ここでは、ドローンの飛行テスト、物流配送、点検作業や災害時の物資配送のための実証実験が実施されます。また、ドローン事業者のための賃貸用研究開発区や、業界交流を目的としたコミュニティスペースも整備されており、多様な利応用分野に対応した環境が整っています。

特に、ドローンの飛行用ネットフィールド（約650㎡）は五面がネットで覆われており、飛行申請なしで利用可能です。このフィールドは、ドローン操縦士の国家資格に対応した講習も行われます。このように、地域の人々とドローン業界関係者が共に交流できるスペースとして機能します。

教育と人材育成

板橋DFでは「KDDIスマートドローンアカデミー東京板橋校」も開校され、ドローンに関する技術者やオペレーターの育成にも力を入れています。ドローン産業の発展に寄与するため、次世代の技能を持った人材を多数育成し、業界全体の発展に貢献することが期待されています。

連携とオープンイノベーション

この施設では、産官学の多様なプレイヤーとの連携を推進し、ドローン技術の研究開発が行われます。スタートアップ企業やアカデミア、公的機関との共同研究を通じて、新しい技術の社会実装を支援し、物流業界やインフラ点検、災害対応といった社会的課題の解決にも役立てられます。

実証実験の具体例

板橋DFでは、実際の物流施設を使用してのドローンによる物資配送や点検業務の実証実験が行われる予定です。特に注目されるのは、高いニーズがあるインフラ点検や、自然災害時における支援物資の迅速な配送です。これにより、ドローン技術の有効性と実用性が確認され、さらにさらなるイノベーションを生み出す土台となります。

結論

「板橋ドローンフィールド」は、東京都におけるドローン技術の実証実験と産業の成長を促進する重要な役割を果たすことが期待されています。今後も、ドローン業界全体の発展を目指し、地域の社会問題解決にも貢献していくことでしょう。公式ウェブサイトは近日中に開設予定であり、最新情報や会員募集についてもぜひチェックしてみてください。

板橋DF公式サイト