生駒市の脱炭素事業
2025-06-05 09:02:23

生駒市の脱炭素先行地域「はぎくる」と太陽光発電の取り組み

生駒市の持続可能な交通システム



奈良県生駒市は、環境省から「脱炭素先行地域」に選ばれ、その第一歩として萩の台住宅地自治会館にて太陽光パネルの設置を行いました。これにより、2023年5月30日に発電が開始され、地域内で運行するグリーンスローモビリティ「はぎくる」に活用されることとなりました。この画期的な取り組みは、地域住民の移動手段を提供するだけでなく、再生可能エネルギーの地産地消を促進します。

太陽光発電による地域活性化



萩の台住宅地自治会館に導入された太陽光発電設備は5kW、また同時に蓄電池も5kWh設置されており、発電された電力は「はぎくる」の運行や自治会館自体の電力供給に使われます。このことにより、住民の生活の質が向上し、さらに省エネを目指した持続可能な社会を実現するための基盤となります。

自治会は、住民に必要な移動手段を提供するために、令和6年10月より「はぎくる」と呼ばれる小型電動カートを活用した地域ボランティアによる輸送の実証実験を始めます。この小型カートは、買い物や通院といった日常の交通手段として広く利用される予定です。

「はぎくる」の運行と地域貢献



「はぎくる」は、特に高齢化が進む萩の台住宅地において、地域住民の移動のサポートを目的としています。運行は主に地元のボランティアが行い、住民たちの移動を支援する役割を果たします。ボランティアによる運行は地域の連帯感を高め、住民同士のコミュニケーションを活性化させる効果も期待されます。

脱炭素化の重要なモデル地域



生駒市のこの取り組みは、2050年までのカーボンニュートラルを見据えた先進的なモデルとして、全国で注目されています。他の地域にも波及する可能性があり、タウンデザインと持続可能なエネルギーの活用による移動手段の新しい形を示しています。

更に、令和6年度には市内の複数の小中学校や公共施設にも太陽光発電が導入される予定で、合計861kWの発電能力を有する設備を備えることとなります。小規模な自治会や家庭でも、太陽光発電の導入が進められ、地域全体のエネルギー自給率が向上することが期待されています。

地域集会所と災害時の避難場所としての役割



この自治会館は、地域参加の場としても機能します。市が推進している「まちのえき」事業の一環として、住民が集う場所での太陽光発電システムの設置は、日常的な利用と災害時の避難場所としての二重の役割を持ちます。

住民が集まりやすい場所にエネルギーを源とした場を持つことで、平常時の生活支援に加え、緊急時には心の拠り所としても機能するのです。このような取り組みは、地域の強じんな結びつきを確保し、エコロジカルな未来へと一歩を踏み出すことにおいて重要な役割を果たします。

説明会の開催



さらに、6月12日に行われる現地説明会では、萩の台自治会の様々な取り組みについてもお話しされる予定です。この機会に、地域のエコ活動に参加したい方は是非参加を検討してみてください。

以上のように、生駒市の取り組みは太陽光発電と地域のボランティアの力を結集し、持続可能な社会の形成を目指すものです。今後の活動に注目していきましょう。


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会社情報

会社名
奈良県生駒市
住所
奈良県生駒市東新町8-38
電話番号
0743-74-1111

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