火災保険の追加補償人気調査、複数選択が主流に
近年、火災保険に対する考え方が大きく変わりつつあります。Mt.flowers株式会社が運営する火災保険一括見積もりサービス「wismoney(ウィズマネ)」が行った調査によると、2024年10月から2025年9月にかけての見積もりデータに基づいて、火災保険の追加補償に対する希望状況が明らかになりました。特に、複数の補償を希望する人が全体の4割を超え、単一リスクの対策から結びついた多層リスクへの意識が高まっていることが浮き彫りになりました。
複数の補償を求める流れ
調査結果によると、火災保険の追加補償を希望しない人は全体の約3割に過ぎず、1つの補償を希望する人はおおよそ4人に1人、そして2つ以上の補償を希望する人は全体の4割超に達しました。この傾向から、火災保険が「建物を守る」ためのものだけでなく、地震や水災、破損事故など様々なリスクに備えるための保険として広がってきていることが分かります。
自然災害に備える意識の変化
昨今は、地震や豪雨、台風など、複数の自然災害が同時に発生するリスクが高まっています。そのため、保険においても『1つの補償だけでは足りない』という認識が浸透しつつあります。特に、地震に対する補償を求める声が強まっています。追加補償を1つ選ぶという人の中では、58.2%が地震保険を選択しており、次に家財保険が20.4%、破損汚損事故補償が11.9%、水災補償が9.5%という結果になっています。
地震補償が中心
地震リスクが防災意識の中心であることは明らかです。地震はその発生予測が難しく、極めて広範囲に被害を及ぼすことがあります。そのため、とりあえず地震に対して備えたいという人が多いのです。
補償の組み合わせ
さらに、複数の補償を希望する傾向も顕著です。特に、「地震+家財」という組み合わせが最も多く、全体の40.7%を占めました。これに続いて、「地震+破損汚損事故補償」と「地震+水災」がそれぞれ19.9%と15.4%で続いています。この傾向は、災害による建物への損害だけでなく、家具や家電などの身の回りの被害にも備えようとする現実的な意識の表れでもあります。
補償の意識が生活に拡大
今回の調査からは、地震などの自然災害に対する補償が中心にありつつも、日常生活に関連したリスクへの備えが増加していることが分かります。火災保険はもはや「建物を守る」だけでなく「生活を守る」総合的な補償としての役割を果たし始めています。
この傾向は、家庭内での補償意識が高まっていることを示唆しており、都市生活における様々なリスクを考慮した上で、より総合的な保障が求められる時代に突入しています。
まとめ
Mt.flowers株式会社は今後も火災保険における選び方やリスク意識の変化を継続的に分析し、発信していく方針です。火災保険を選ぶ際には、自身の生活環境やリスクをよく考えた上で、必要な補償を理解し、安心な暮らしを手に入れましょう。詳細はwismoneyの公式サイトで確認できます。