NVIDIAの新スーパーコンピュータ
2025-05-19 15:20:28

NVIDIA、量子コンピュータ研究を加速する新スーパーコンピュータ「ABCI-Q」の運用開始

NVIDIAの新スーパーコンピュータ「ABCI-Q」とは



2025年5月19日、台北のCOMPUTEXで、NVIDIAが量子コンピューティング専用のスーパーコンピュータ「ABCI-Q」の運用開始を発表しました。このコンピュータは、日本の産業技術総合研究所(産総研)によって運用されており、特に量子・AIの融合技術のビジネス開発に焦点を当てています。

ABCI-Qの特徴



「ABCI-Q」は、2,020基のNVIDIA H100 GPUを基にしており、これをNVIDIA Quantum-2 InfiniBandネットワーキングプラットフォームで構築されています。このシステムは、AIスーパーコンピュータの能力を大幅に拡張することを目的としており、医療やエネルギー、金融など、あらゆる分野で発生する複雑な課題を解決する手助けを行います。特に、量子GPUコンピューティングの新しいスタンダードを打ち立てることを目指しています。

NVIDIAのシニアディレクターであるティム・コスタ氏は、「量子ハードウェアとAIスーパーコンピューティングのシームレスな統合が、量子コンピューティングの潜在的な可能性を一般の人々に開花させる未来につながる」と語っています。これは、量子エラー訂正や新しいアプリケーションの開発が進むことを期待してのことです。

量子コンピュータの進化



ABCI-Qは、富士通の超伝導量子ビットプロセッサやQuEraの中性原子量子プロセッサ、OptQCにおけるフォトニクスプロセッサとともに、ハイブリッド量子GPUワークロードに対応しています。これにより、様々な量子ビットの実装方式が可能となり、研究者はより広範なシナリオで量子コンピュータの性能を引き出すことができます。

日本の産業技術総合研究所の副センター長、堀部雅弘氏は「ABCI-Qは、日本の研究者が量子コンピューティングの核心的な課題に挑むためのプラットフォームとなり、実用化の道を加速する」と説明しています。このシステムは、研究を推進するための試験環境を提供し、科学者たちが量子コンピューティングを進展させる基盤を提供します。

最後に



NVIDIAの創業者でCEOのジェンスン・フアン氏によるCOMPUTEXの基調講演を含め、多くのセッションで「ABCI-Q」の可能性について話される予定です。この新システムは、量子コンピュータの未来を形作り、様々な業界に革命をもたらすことが期待されています。本発表は、台湾時間の2025年5月19日に発表されたプレスリリースに基づいています。

今後の進展にも注目です。』


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会社情報

会社名
NVIDIA
住所
東京都港区赤坂2-11-7ATT New Tower13F
電話番号

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