2025年大田市場初競りで青果仲卸「船昌」がさくらんぼを過去最高価格で落札

初競りで過去最高の落札価格を記録したさくらんぼ

2025年1月5日、東京都中央卸売市場・大田市場で青果の初競りが開催され、老舗仲卸業者の株式会社船昌が山形県産のさくらんぼ「佐藤錦」を150万円で落札しました。これは、昨年の140万円を上回る過去最高値であり、船昌の代表取締役社長、関野裕氏の「食に関わる全ての人に活気を届けたい」という願いが込められています。

「佐藤錦」の魅力と背景

山形県天童市で超促成栽培された「佐藤錦」は、年明けの初競りに間に合うよう特別に出荷される貴重な商品です。この品種はその甘さと美しさから、多くの青果ファンに愛されています。船昌は2020年から毎年この「佐藤錦」を落札し続けており、良質な青果物の供給を通じて、消費者と生産者、流通業界を元気にすることに注力しています。

関野社長は、昨年が記録的な高温に見舞われ、青果物の供給が不安定だったことを踏まえ、「今年は産地との連携を深め、消費者に安心・安全な青果物を届けられるよう努めていきたい」と語っています。また、2025年は山形県のさくらんぼや西洋なしの苗木が植えられてから150年となる節目の年でもあり、「やまがたフルーツ150周年」を祝う気持ちも込められています。

スペシャルスイーツの登場

初競りで落札された「佐藤錦」を使ったスペシャルスイーツが、東京都港区表参道のレストラン「DEK」にて数量限定で販売されています。このレストランは船昌がプロデュースしたもので、旬の国産食品を楽しめるスポットです。

1. プリンパフェ

こちらの「プリンパフェ」は、「佐藤錦」を主役にした一品で、税込2,300円。ルビー色のさくらんぼと濃厚なカスタードプリンが相まって、甘味と酸味の絶妙なバランスを堪能できます。グラスには、ローズヒップのジュレやカシス、チョコプリン、ピスタチオアイスなどが重なり、見た目にも華やかです。

2. プリンアラモード

「プリンアラモード」は税込1,800円で、バラエティ豊かなフルーツと共に「佐藤錦」を楽しむことができるデザートです。クラシカルなカスタードプリンと、それを引き立てる旬の果物の組み合わせが魅力的で、心温まる一皿です。

提供期間は2025年1月5日から在庫がなくなるまでで、平日は11:00〜22:00、土日祝日は11:00〜21:00まで楽しむことができます。

レストラン「DEK」について

「DEK」は、表参道駅から徒歩4分の場所に位置し、東洋一の青果物取扱量を誇る大田市場を拠点とする船昌が運営しています。1階はカジュアルなアラカルトメニューやイブニングハイティーを楽しめる『DEK KITCHEN』、2階は旬の食材を使ったコース料理を供する『DEK DINING』が展開されており、それぞれが新鮮な国産青果をテーマにしたメニューでゲストを迎えています。