バイセルがレクストHDを完全子会社化
2024年8月14日、株式会社BuySell Technologies(以下、バイセル)は、レクストホールディングス株式会社(レクストHD)を完全子会社化する決定をしました。これにより、バイセルはリユース事業をさらに強化し、競争優位性を高めることを目指します。
株式譲渡契約と会社分割
バイセルは、8月中旬に株式譲渡契約と株式交換契約の締結を予定しており、10月8日にはレクストHDを完全子会社とする見通しです。レクストHDは複数の事業を展開する持株会社ですが、子会社化に先立ち、不動産事業を分割し、リユース事業に特化した腹部を構築しています。
リユース事業の重要性
バイセルのミッションは「人を超え、時を超え、たいせつなものをつなぐ架け橋となる。」であり、買取・販売の循環を実現しています。国内最大級の出張訪問買取サービス「バイセル」として、全国356店舗以上の買取店を展開し、積極的に新たなブランドや店舗のM&Aを進めています。
バイセルがこの度子会社化するレクストHDは、主にリユース事業やコールセンター、ロジスティクスなどの機能子会社が揃い、効率的な運営が期待されています。特に「買取 福ちゃん」を運営するREGATE社は、着物やブランド品の出張買取を専門とし、人員拡充や広告宣伝により業績を伸ばしています。
国内市場へのアプローチ
日本には、約66兆円もの“かくれ資産”が眠っていると言われています。バイセルは、この潜在的な資産へのアプローチを一層強化し、リユース市場でのシェア獲得を狙っています。グループ企業の経営資源を最大限に活用することで、一層競争力のある構造を目指す方針です。
事業戦略と今後の見通し
バイセルは今後も積極的なM&Aを続け、リユース品の信頼性を担保しながら全国的な流通網を構築していきます。会社の成長に伴い、出張買取だけでなく、店舗買取サービスの拡大にも注力する方針です。
2024年12月期の業績に与える影響は軽微と見込まれており、今後公表すべき事項があれば速やかに情報を開示するとのことです。バイセルの成長戦略がどのように進化するのか、今後の動向が注目されます。
会社概要
株式会社BuySell Technologies
- - 設立日:2001年1月
- - 代表者:代表取締役会長 岩田匡平、代表取締役社長兼CEO 徳重 浩介
- - 所在地:東京都新宿区
- - 事業内容:リユース事業全般
- - コーポレートサイト:BuySell Technologies
レクストホールディングス株式会社
- - 設立日:2016年4月
- - 代表者:代表取締役 十河 良寿
- - 所在地:大阪府大阪市
- - 事業内容:グループ経営の戦略策定と推進
- - コーポレートサイト:レクストHD
バイセルによるレクストHDの子会社化は、リユース産業の成長にとって大きな一歩となるでしょう。今後の展開にご注目ください。