既存の同軸ケーブルを利用した防犯カメラIP化の新技術
防犯カメラの進化が著しい中、株式会社旭東みらいテクノロジーは、従来の同軸ケーブルを活用した新しい製品「同軸イーサネットエクステンダー」を2026年11月に発売することを発表しました。この製品は、アナログカメラ時代に敷設した同軸ケーブルをそのまま活かしながら、IPカメラシステムの導入をサポートします。
1. 防犯カメラのIP化に伴う課題
防犯カメラの更新を検討している企業や施設管理者にとって、アナログカメラからIPカメラへの移行は避けて通れない課題となっています。特に、これまでの同軸ケーブルを無駄にすることなく移行する方法が求められています。セキュリティの向上を図りつつ、コストや工事の手間を抑えたいというニーズが高まっています。
従来の同軸ケーブルは、多くの施設で映像伝送に用いられています。これにより、壁内や天井裏にある同軸ケーブルは貴重な資産となっています。しかし、IPカメラを導入する際には、通常はイーサネット環境を構築する必要があり、これが配線工事の高コスト化の原因となります。
導入に際しての課題としては、配線距離や建物の構造に起因する工事費用の増大が挙げられます。特に、天井や壁の裏にケーブルを配線する必要がある場合、大掛かりな工事が発生し、数百万円に達することも珍しくありません。これにより、多くの機関においてIPカメラの導入が見送られる原因となっています。
2. 同軸イーサネットエクステンダーの利点
「同軸イーサネットエクステンダー」は、送信機LR1002-1ETと受信機LR1002-1ECで構成されており、同軸ケーブルを利用してIPカメラシステムを生成可能です。このエクステンダーはPoE(Power over Ethernet)規格に対応しており、データと電力の同時伝送を実現します。
主な特徴
- - 長距離伝送: RG59同軸ケーブルを利用して400mで100Mbps、1000mで10Mbpsの伝送が可能です。メタルLAN配線では届かない長距離にカメラを設置可能です。
- - コスト削減: 既存の同軸ケーブルを使用することで、LANケーブルの新設工事を削減し、コストを抑えることができます。
- - 簡単な設置: ジャンクションボックス内やDINレールに取り付けができ、温度変化にも強い設計になっています。
3. 導入の可能性
オフィスビルや商業施設の移行はもちろん、工場や物流倉庫の屋外部門に設置されたカメラのIP化にも対応できます。同軸ケーブルの活用により、設置工事の複雑さを軽減し、結果として迅速な導入が期待できます。
4. まとめ
株式会社旭東みらいテクノロジーが提供する「同軸イーサネットエクステンダー」は、アナログカメラ時代の資産を活かしつつ、現代のセキュリティニーズに応えるソリューションです。防犯カメラシステムの導入を検討している方にとって、この新製品は大いに注目すべき存在になるでしょう。さらなる安全性とコスト効率を追求する中で、同社の新技術がどのように役立つのか、今後の活躍が待たれます。