LibalentとNTTドコモが新たな出版レーベルを設立
最近、株式会社Libalentと株式会社NTTドコモ・スタジオ&ライブが、2025年3月に新しく出版レーベルを開始することに合意しました。この取り組みの目的は、日本の漫画を海外に向けてデジタル配信し、新たな知的財産(IP)の創出に挑むことです。両社の協力を通じて、全世界に向けた日本の漫画の魅力を発信し、国際的な市場での地位を強化する狙いがあります。
海外での日本漫画の配信事業
新レーベルの一環として、特に重点を置くのが日本漫画の海外配信事業です。最近のデジタル漫画プラットフォームの台頭により、縦スクロール漫画で知られる「Webtoon」の人気が急上昇しています。こうした状況でも、世界の漫画愛好家からの日本の「MANGA」に対する愛着は健在です。ただし、残念なことに、日本以外の国々が新しい漫画を生み出すスピードに対抗しなければならない現実もあります。
実際、日本の漫画作品のうち、多言語に翻訳され、世界中に配信されているのはごくわずかであるため、両社はこの大きな需要を受け止め、国内で豊富に存在する漫画作品を積極的に配信していく計画です。Libalentが持つ海外プラットフォームとのネットワークを駆使し、アジアの成長市場や英語圏でのデジタルプラットフォームに対して、日本の素晴らしい漫画作品を広めることで、さらなる関係構築を進めていく見通しです。
新作漫画のIP創出事業
また、この共同事業では、オリジナルの新作漫画を制作するIP創出事業も行います。著名な漫画家とのコラボレーションや、人気のあるグローバル出版プラットフォームとの共同制作を通じて、2025年から新たなプロジェクトが始まる予定です。これも、既存の漫画配信に関するネットワークを活用しながら実施されます。
NTTドコモ・スタジオ&ライブは、自社の豊富なリソースを効果的に活かしつつ、Libalentは海外配信事業において作品の調達やローカライズ、さらには海外プラットフォームへの配信を担当します。逆に新作制作においては、Libalentが制作・販売を手がけます。
新たな事業モデルの形成
両社は、強力な提携関係を築きながら、日本のコンテンツ力を活用した新しいビジネスモデルを開発していく考えです。質、量、スピードの3つを武器に、世界中のさまざまな市場で「漫画」文化を広めていくことを目指しています。
今後、各プロジェクトの詳細が確定次第、随時情報を発信していく予定です。本取組みがどのような影響をもたらすのか、期待が高まります。
[関連会社について]
株式会社NTTドコモ・スタジオ&ライブ
NTTドコモ・スタジオ&ライブは、映像や音楽IPビジネスを展開しているエンターテインメント企業で、2023年5月に設立されました。グローバルで通用するコンテンツの企画開発を推進しており、保有するIPを次の世代に生かした展開を目指しています。
詳細:
FANY Studioウェブサイト
株式会社Libalent
Libalentはデジタル分野を基盤にした多様な「クリエイティブな才能」を発揮できる場であり、デジタルマーケティングやコンテンツ制作を行っています。特に最近では、TOON STUDIO事業として、縦スクロール漫画の制作・配信に力を入れています。
詳細:
Libalentウェブサイト