2026年に向けた研究基盤の革新
一般社団法人研究基盤協議会(代表理事:江端 新吾)は、2026年度から全国の大学や研究機関を接続する新しい研究基盤プラットフォームの構築に取り組むことを発表しました。この構想は、「研究基盤革新元年」と位置づけられ、日本全体を一つの巨大なラボとして機能させることを目指しています。
背景:日本の研究力の現状
現在、日本の研究力には国際的な指摘が相次いでいますが、実はその本質を「研究者個人の能力不足」に帰することはできません。研究の競争力を高めるためには、研究者を支える強固な「基盤」が不可欠です。しかし、その整備は遅れをとっています。必要な研究設備にアクセスできなかったり、専門的な技術支援を受けられない状況が、研究活動の幅を狭め、データも分断されたままであることが問題視されています。
「研究者個人の努力に依存する時代から、強靭な研究基盤で勝つ時代へ」—この価値観の転換こそが、日本の研究力を再び世界のトップレベルへ引き上げるカギです。
取り組みの概要
この新しいプラットフォーム構築に向けた具体的な取り組みは、以下の通りです:
1.
全国規模の研究基盤ネットワーク構築
大学や研究機関が持つ研究設備や機器を相互に接続し、地域や所属にとらわれず利用できる環境を整備します。
2.
研究設備・人財・データの統合プラットフォーム化
研究設備だけにとどまらず、技術支援や研究データも含めて統合することによって、研究プロセス全体を高める仕組みを実現します。
3.
エビデンスに基づく研究基盤マネジメント
国と連携し、研究基盤の利用状況や投資効果のデータを蓄積・分析。科学の根拠に基づいた投資と政策立案を行います。
4.
若手・地方研究者への機会拡張
資金や所属に依存せず、全ての研究者が最先端の研究環境にアクセスできる仕組みを作ります。
未来の展望
本研究基盤協議会では、複数の大学や研究機関と連携し、段階的にネットワークを拡張していく予定です。将来的には、全国的な研究設備ネットワークを構築し、数千規模の研究設備の共用化を図り、国内外の研究者が利用できるオープンプラットフォームへと進化させていきます。
代表の思い
江端新吾代表理事は「日本の研究力の低下は決して研究者の能力に起因するものではなく、研究を支える基盤の未整備にあります。私たちはその基盤を強化することで、日本の研究者が世界的に競争できる環境を作っていくつもりです。私たちの夢は、日本全体を『一つの巨大なラボ』にすることです。この夢を実現するために全力を尽くします」とコメントしています。
April Dreamプロジェクト
本プレスリリースは、4月1日に企業や団体が「叶えたい夢」を発信するPR TIMESのプロジェクト「April Dream」に賛同する形で発表されました。研究基盤協議会は、この夢の実現を本格的に目指しています。