新たなふるさと納税
2023-11-27 17:30:01
高山市・飛騨市が進める新たな地域振興策、ふるさと納税ポイント導入
高山市・飛騨市が導入する「ふるさと納税ポイント」とは
高山市と飛騨市は、地域経済の活性化と観光促進を目的に新たに「ふるさと納税ポイント」を導入しました。この取り組みは、従来の地場産品を返礼する納税方式に加え、観光や地域のサービスを利用できるポイントを提供するもので、納税者にとっても魅力的な選択肢となります。
ふるさと納税の現状と課題
ふるさと納税は全国的に広がりを見せていますが、多くの場合、納税者が受け取る返礼品は地元の特産品や物質的な商品のみで構成されています。このような「モノ消費」に偏ると、納税者が当該地域を訪れるきっかけが少なくなり、観光振興には結びつきにくいという課題があります。特に飛騨地域は観光に依存しているため、観光客の誘致や体験消費を促す施策が求められていました。
「ふるさと納税ポイント」の狙い
新たに設けられた「ふるさと納税ポイント」は、納税者が宿泊や飲食、観光アクティビティに利用できるポイントとして、地域の「コト消費」を促進することが目的です。このポイントを通じて、域外からの寄附者が高山市や飛騨市に訪れるきっかけを提供し、地域への訪問者を増加させ、地域経済の発展を図ります。
ポイントシステムの概要
「ふるさと納税ポイント」は、さるぼぼコインアプリを介して提供されます。具体的には、高山市と飛騨市のそれぞれ異なるポイントが設定され、地場産品の基準をクリアした店舗で1ポイント1円として利用できます。この制度によって、サービス業もふるさと納税に参加しやすくなり、宿泊業や飲食業での集客が期待されます。
ポイントを受け取る方法
「ふるさと納税ポイント」の獲得方法は大きく二つあります。
1. WEBふるさと納税(ポータルサイト掲載型):11月24日(金)より、ふるさと納税ポータルサイトを通じて、ポイントカードを返礼品として申し込む方法です。寄附後に郵送されるポイントカードを使用し、さるぼぼコインアプリ上でポイントを獲得できます。
2. 現地決済型ふるさと納税:12月中旬にリリース予定のこの方法では、さるぼぼコインアプリから直接納税手続きができ、即時にポイントが発行されます。訪問時にすぐに使用できる利便性があります。
寄附額と返礼品について
寄付の金額は5,000円から500,000円まで全8種類あり、それぞれ寄附額の30%がふるさと納税ポイントとして発行されます。各自治体におけるポイントの利用店舗は、高山市及び飛騨市が承認した店に限られるため、アプリでの検索が便利です。
さるぼぼコインとは
さるぼぼコインは、地域経済の活性化を目的に2017年から商用化が開始された電子地域通貨です。スマートフォンアプリでの操作が可能で、現在、約1,950店舗で利用されており、地元の経済活動を活性化させる手段としての役割を担っています。国際的な地域施策とも連携し、災害時には義援金の募集にも対応しています。
飛騨信用組合の役割
飛騨信用組合は岐阜県飛騨地域を営業エリアとする地域金融機関であり、地域の振興に大きく貢献しています。この新しいふるさと納税の取り組みにも、地域金融機関としての理解と協力が期待されています。
この「ふるさと納税ポイント」制度が成功すれば、高山市・飛騨市にとって観光業のさらなる発展が見込まれ、地域経済全体の成長にも寄与することでしょう。
会社情報
- 会社名
-
飛騨信用組合
- 住所
- 岐阜県高山市花岡町1-13-1
- 電話番号
-
0577-32-4411