ヒューマンライフコードがAbu Dhabi Biobankと戦略的提携
ヒューマンライフコード株式会社は、UAEのアブダビ首長国保健局と連携して運営するAbu Dhabi Biobank(ADBB)との戦略的パートナーシップに関する基本合意書(MOU)を締結した。この提携により、UAE及びMENA地域向けに臍帯由来間葉系間質細胞(UC-MSCs)の製造・臨床応用が進められ、再生医療の普及に寄与することが期待されている。
パートナーシップの背景
この合意は、急増する慢性非感染性疾患に伴って医療システムが抱える負担の増加に対処するため、地域の特性に適した再生医療の開発が求められていることに着目したものである。UC-MSCsは免疫調節、抗炎症、神経保護、組織修復の特性を持ち、糖尿病や加齢に伴う筋骨格障害など、従来の治療では限界があった疾患への新しいアプローチを提供する可能性がある。
地域の医療ニーズに応える
提携により、UC-MSCsを用いた細胞治療の研究開発では、糖尿病性神経障害やサルコペニアなど、特に研究の必要性が高い疾患に重点を置く。国際糖尿病連合の報告によると、MENA地域では現在7,300万人が糖尿病を患い、2045年にはその数が1億3,570万人に達すると予測されているため、この取り組みは喫緊の課題と言える。
ヒューマンライフコードの技術
ヒューマンライフコードは独自のUC-MSCs製造技術を保持しており、治療効果を高める加工を行っている。また、地域の疾患特性に合った製造方法や臨床プログラムの設計も進めており、科学的根拠に基づく治療を患者に提供できるよう取り組んでいる。企業の代表取締役社長である原田雅充氏は、UC-MSCsによる治療が慢性疾患や加齢性疾患を大きく変える可能性に期待を寄せている。
ADBBの役割
Abu Dhabi Biobankは、UAEアブダビ首長国保健局とグローバルヘルスケア企業M42が共同運営する国家レベルのバイオバンクで、様々な生体試料を収集し、臨床試験の橋渡しを担っている。この基盤を活用することで、細胞治療の迅速な実用化が目指されている。
ADBBのゼネラルマネージャーであるポール・ダウニー氏は、「このパートナーシップが革新的な医療の提供につながることを確信しています」と述べ、医療革新への期待を表明している。
日本と中東の連携の強化
このパートナーシップは、UAEが目指すライフサイエンス及び先端医療研究の発展に貢献する重要な一歩であり、日本とUAEにおける国際的な連携の強化にも繋がるだろう。
ヒューマンライフコードは、これからも研究・製造・臨床の協力を通じた革新的な解決策を模索し続ける。
会社概要
- - ヒューマンライフコード株式会社: 国産の臍帯からの細胞製品を提供する企業。困難な病気における希望をつなげることを目指している。
- - Abu Dhabi Biobankの詳細: 公式サイト
- - M42の概要: 公式サイト