新たな視点から見るクリニック情報の在り方とは

医療機関向け冊子『患者ニーズ研究所 Vol.24』の発行

この度、医療機関を対象とした冊子『患者ニーズ研究所 Vol.24』が発行されました。この号の特集テーマは、インターネット上の「クチコミ」に関連して、今後のクリニック情報の在り方を探ります。実際にクリニックに通う患者の思いやニーズを的確に捉え、医師の医院経営に役立つ情報を発信する本冊子は、ドクターたちの信頼を得ています。

患者ニーズ研究所の役割

「患者ニーズ研究所」は、患者がクリニックを選ぶ際に抱える思いや期待を分析するために設立されました。この冊子は、クリニックに通院する患者がどのような情報を求めているのかを深く理解し、医療提供者と患者のコミュニケーションを円滑にすることを目的としています。今号も、こうした基本理念に基づいた内容となっています。

特集内容

今回の特集では、近年急増しているクチコミ投稿の実態を調査しました。特に、2024年4月には、あるクチコミが原因で63人の医師が権利を侵害されたとして集団提訴が行われました。この事件を受けて、クチコミの影響や医療情報の信頼性の在り方に迫ります。

誹謗中傷の現実

2573人を対象に行ったアンケート調査の結果、驚くべきことに8割以上の医師・歯科医師がインターネット上で誹謗や中傷を受けた経験があるとのこと。実際、見知らぬ第三者による誇張された意見がしばしば登場します。このような状況下で、患者が正確な情報を得るためには、クチコミがどのように利用されているのか、という理解が不可欠です。
また、不正確な情報や誹謗中傷は、医療機関にとって大きな痛手であり、正確な情報発信の必要性が求められています。