焼津の猫譲渡制度
2025-08-21 10:58:41

高齢者と訳あり猫をつなぐ新制度、焼津で始動

焼津市、猫と高齢者の新たな絆



静岡県中部、焼津市で進められている新たな猫譲渡制度が注目を集めています。この制度は、特に高齢者世帯を対象にしたもので、飼い主のいない猫たちを新たな家族に送り出すことを目的としています。これまで、猫を譲渡するためには保証人を設けることが基本条件でしたが、この度、NPO法人まち・ひと・くらし・しだはいワンニャンの会は、保証人なしでの譲渡を可能にしました。

新制度の背景と目的



この新しい取り組みの背景には、高齢者が猫を飼う際のさまざまな障害があります。多くの高齢者が、都会に住む子供たちとの距離や、ペット不可の住居環境ゆえに、自身のライフスタイルに合ったペットを迎えることを諦めているのです。さらに、万が一のときに頼れる人がいなければ、猫を飼うのが難しくなってしまうのが実情でした。そこで、なんとかこの状況を打開しようと、団体側は「訳あり猫」に焦点を当てることにしたのです。これには高齢な猫や障害を持った猫が含まれ、これらの猫を高齢者世帯に譲渡する際は保証人を求めない方針に転換しました。万が一、高齢者が飼えなくなった場合には、団体が責任をもって猫を引き取ることで飼育に対する不安を和らげようというわけです。

実際の譲渡事例:16歳のてるちゃん



実際に譲渡された猫の一例として、16歳のてるちゃんがあります。この猫は、かつての飼い主のおばあさんが亡くなった後に取り残され、譲渡会に参加しました。若々しい姿を見せるてるちゃんは、愛情を受けることを渇望しており、家族の一員としての生活を取り戻すチャンスを掴みました。「てるちゃん」と名付けられた彼女は、焼津市に住む70代のご夫婦と運命的な出会いを果たしました。

新しい家族、クロミちゃん



譲渡を受けたI様ご夫婦は、以前長く飼っていた猫を失った経験から、自身の年齢を考慮し再び猫を飼うことは無理だと諦めていました。しかし、譲渡会でてるちゃんと出会ったとき、お互いに「もう一度一緒に過ごせるかもしれない」という希望が生まれたのです。I様に新しい名前「クロミちゃん」と付けられた彼女は、今ではお父さんに甘えたり、寝るときはお母さんのベッドに来たりと、大切に育てられています。

高齢者と猫の幸せな共生



I様がクロミちゃんとの生活を振り返ると、夫婦の会話が増えたことや、日々の癒しを感じる瞬間が増えたことに感謝しています。特に、「子猫だと自分たちついていけるか心配だが、クロミはおとなしいので安心して共に過ごせている」と話します。また、ペット飼育の高齢者に対する健康効果を示すデータも存在します。このデータは、特に世話をしている高齢者が、前向きに日々を過ごす助けとなることを示唆しています。

今後の展望



この取り組みを通じて、団体は「猫ともう一度暮らしたい」と願う高齢者と、温かな愛情を求める猫たちの最適なマッチングを目指しています。譲渡会は毎月定期的に開催され、次回は9月7日と21日、静岡焼津動物医療センターにて行われます。参加希望者は事前に登録を行うことで、スムーズな案内が受けられるとのことです。

この新しい試みが、地域の高齢者と猫たちに明るい未来をもたらすことを期待しています。今後もこの制度の発展に注目です。

お問い合わせ


NPO法人まち・ひと・くらし・しだはいワンニャンの会公式サイト

参考リンク






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会社情報

会社名
NPO法人まち・人・くらし・しだはいワンニャンの会
住所
静岡県焼津市下小杉652番地
電話番号

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