羽田空港でリサイクルの新たな試みが始まります
国際空港として多くの人々が行き交う羽田空港で、ペットボトルのリサイクル活動が進められます。一般社団法人全国清涼飲料連合会(以下、全清飲)は、日本空港ビルデング株式会社及び東京国際空港ターミナル株式会社と協力し、10月から「ボトルtoボトル」の取り組みをスタートしました。このイベント「羽田deリサイクル~ペットボトルは、ボトルからボトルへ~」により、空港内でのペットボトル回収とリサイクルについての知識を広めることを目指しています。
イベント会場には、羽田空港ターミナル内に設置された特設ブースがあり、来場者は楽しみながらリサイクルに関する情報を学ぶことができます。全清飲は、空港で排出されるペットボトルの分別を強化することで、ボトルからボトルへのリサイクルを推進しています。この取り組みは、ペットボトルの品質向上にも寄与しており、時を経て「ボトルtoボトル」の実現に向けた重要な一歩となるでしょう。
羽田空港でのペットボトル回収実績
羽田空港の旅客ターミナルでは、年間で約200,000kgのペットボトルが回収されると推定されています。2024年度には、第1・第2ターミナルにペットボトル専用の回収箱を設置し、第3ターミナルを含む全施設で回収の仕組みを整え、さらなる資源循環を強化していく方針です。こうした取り組みを通じて、羽田空港を訪れる多くのお客様からペットボトルを適切に回収し、新しいペットボトルとして再生することが期待されます。従来の石油由来の資源を使った製造に比べ、リサイクル材料を用いることでCO₂の排出量を約60%削減することができます。これは、サプライチェーン全体での脱炭素化への寄与を意味します。
取り組みの具体的な内容
1.
ペットボトル専用回収BOXの増設
資源循環を推進するために、各事業パートナーや訪問者との協力が不可欠です。そのため、全清飲は便利なリサイクルBOXへのアクセスを向上させるため、羽田空港ターミナル内に20箇所の新たな回収BOXを設置しました。これにより、誤って一般ごみとして排出されるペットボトルをしっかりと回収し、リサイクルへと繋げます。
2.
環境学習講座の開催
2023年度に引き続き、「ボトルtoボトル」の取り組みを学ぶための楽しいイベントが開催されます。全清飲と日本空港ビルデング株式会社が共催するこの講座では、参加者にオリジナルのバッジが配布されます。また、ゆるキャラの「はねぴょん」も登場し、イベントを盛り上げます。
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開催期間: 2024年10月11日(金)~14日(月・祝)
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開催場所: 羽田空港第2ターミナル5階フライトデッキトーキョー
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内容: 「ボトルtoボトル」に関する展示、環境学習講座、飲料配布コーナーなど。
最後に
全清飲は2030年を目指して「ペットボトル100%有効利用」と「ボトルtoボトル比率50%以上」を宣言しています。資源循環の推進とCO₂排出削減の実現には、利用者の協力が不可欠です。私たち一人ひとりがリサイクルに参与することで、未来への貢献が可能となります。羽田空港にて、皆様のご参加をお待ちしています。