Wemade、韓国ウォンステーブルコイン「GAKS」を発足
株式会社Wemade(代表取締役 パク・グァンホ)は、2023年11月27日、韓国ウォン(KRW)に対応するステーブルコインの連合体「GAKS(Global Alliance for KRW Stablecoin)」を正式に立ち上げたことを発表しました。この新たな連合体は、Wemadeが初めて韓国国内で公開したウォン基盤のステーブルコイン専用メインネット「StableNet」の技術力をさらに強化し、グローバルなエコシステム構築に向けて本格的な歩みを始めるものです。
GAKSの目的と構成
GAKSは、WemadeのStableNetプラットフォームを基盤に、世界の主要なブロックチェーン関連企業との戦略的パートナーシップを確立した姿勢を示しています。具体的には、ブロックチェーンデータ分析のリーディング企業であるChainalysis、Web3セキュリティの大手CertiK、そして国際的に展開する送金フィンテック企業SentBeと連携し、ステーブルコインにおけるセキュリティ、コンプライアンス、そして実利分野の拡大を視野に取り入れています。
主要パートナーの役割
Chainalysisは、RegTech市場における最前線を行く企業として知られ、Web3脅威検知やトランザクションモニタリングのソリューションをStableNetに統合します。これにより、ステーブルコインの持続可能性を高める体制が整備されます。一方、CertiKはStableNetのセキュリティ監査を担当し、業界の透明性と信頼性を向上させるための取り組みを行います。
さらに、SentBeは174カ国での多通貨送金サービスを提供しており、その豊富な経験を生かしてStableNetを用いた国境を越えた送金インフラの検証を行う予定です。これにより、ユーザーにとっての利便性を向上させることが期待されています。
セレモニーと今後の展望
WemadeはGAKSの設立を祝うジョインセレモニーをシンガポールで開催し、その後参加企業との座談会を通じてステーブルコインのインフラ要件や市場動向、未来像について意見交換が行われました。この重要な議論の内容は、後日YouTubeで公開される予定です。
Wemadeの副社長キム・ソクファン氏は、「GAKSは、世界最高の企業と共にステーブルコインの基盤技術から実際のサービスまでを構築する連合体であり、豊かなエコシステムを形成していくための重要な一歩だ」と語っています。
透明性と信頼性の強化
Chainalysisの斉藤氏は、ステーブルコインの生態系が持続可能であるためには、厳格な規制への適合性と強固なセキュリティ、透明性が必要だと述べ、GAKSの一員としてその構築に貢献する意志を示しました。また、CertiKの共同創業者ロンフイ・グ氏は、両社の連携がウォン基盤のステーブルコインエコシステムに貢献する重要な要素であると強調しました。
StableNetの開放
最近、WemadeはStableNetのテストネットのソースコードをグローバル開発プラットフォーム「GitHub」で公開しました。これにより、開発者はこの新しいステーブルコインの基盤を利用し、さらなるイノベーションを促進する機会が広がります。
この新たなステーブルコイン「GAKS」によって、韓国ウォンのデジタル資産としての可能性が一層広がり、グローバルな金融サービスにおいて重要な役割を果たすことが期待されています。