全国初の違法民泊追放、株式会社オスカーの新サービス「民泊ポリス」

全国初の違法民泊通報サービス「民泊ポリス」

株式会社オスカーは、2016年5月26日より試験運用を開始した全国初の違法民泊通報サービス「民泊ポリス」を発表しました。このサービスは、民泊に対するトラブルを軽減し、地域コミュニティの安全を守ることを目的としています。

民泊の現状と問題点

国内外の旅行者との交流を促進し、空き家の有効利用にも貢献する民泊。しかし、その急成長には陰の部分も存在します。無責任なホストが運営する違法民泊や無許可での営業は、近隣住民に迷惑をかけ、トラブルの原因となることが増加しています。こうした状況を解決するために、匿名性が確保された通報窓口の必要性が叫ばれていました。

「民泊ポリス」の仕組み

「民泊ポリス」は、一般市民からの情報を受け付けて通報する仕組みです。利用者は、匿名で違法民泊についての情報を提供し、それを受けた運営側が通報内容を精査して特定の民泊アカウントを確認します。その後、管理会社や物件オーナー、保健所に連絡を行い、違法の是正を促します。

このプロセスにより、地域のセキュリティを保ちながら、問題のある民泊を効果的に排除することが可能になります。特に、匿名での通報ができるため、近隣住民は安心して違法民泊の情報を寄せることができます。

「民泊ポリス」の3つの特長

1. 管理会社や物件オーナーのリスク軽減：無許可転貸や無認可民泊によって引き起こされるトラブルを未然に防ぐことに貢献します。
2. 近隣住民の安心感：多数の旅行者が出入りすることでのセキュリティの不安を軽減し、適法な民泊の育成を図ります。
3. 行政の負担軽減：管轄外にある違法民泊を特定しやすくすることで、行政の業務を簡略化します。

今後の展望

「民泊ポリス」は、まず違法民泊物件診情報を積極的に蓄積することを目指します。この質と量を高めるだけでなく、将来的にはAIを活用し、ユーザーとの自然な会話から通報情報をより細かく引き出す仕組みを整える予定です。また、民泊仲介サービスの情報を自動で収集するクローリング技術の導入も進めることで、人的コストの削減を図っていきます。