豪雪に直面した越後まつだい冬の陣の存続危機
新潟県十日町市の松代地域では、35年間続く冬の祭り「越後まつだい冬の陣」が、新たな危機に直面しています。それは、2025年の記録的な豪雪によるものです。この冬まつりは、地域の人々が世代を超えて協力し、雪を資源として活かしてきた「春を呼ぶ冬まつり」として、多くの人に愛されています。
冬の祭典としての魅力
「越後まつだい冬の陣」は1988年にスタートし、毎年約1万人の観客を集めています。名物の一つは、雪中鉄人レース「のっとれ!松代城」で、参加者は雪に覆われた山城の中で全力で走り回ります。その姿はまさに冬の戦国絵巻を感じさせ、見る人々を魅了します。また、雪上演舞や花火、地元の特産品を楽しむ出店もあり、子どもから大人まで楽しめるプログラムが盛りだくさんです。
地域の小中高生やボランティア、移住者など、さまざまな人が一緒にこの祭りを作り上げる「共創のまつり」としても知られています。
豪雪による影響
しかし、523cmに達する場所もあるなど、2025年の豪雪は運営に多大な影響を与えています。コース整備に必要な重機の稼働費が大幅に増加し、雪害対策や仮設インフラの設置費用も必要不可欠なものとなりました。これにより、運営費用が増加し、存続の危機に直面しています。
クラウドファンディングで未来をつなぐ
そのため、越後まつだい冬の陣の実行委員会はクラウドファンディングを通じて支援を呼びかけることを決定しました。募集は2025年8月1日から10月31日まで行われ、目標金額は1stゴール240万円、2ndゴール400万円です。利用するクラウドファンディングのサイトは
forgoodです。
■ 支援金の使い道
雪中鉄人レース「のっとれ!松代城」の安全面を強化するためのコース整備や障害物のリニューアル。
新市誕生20周年を祝う豪華花火や特別企画を実施し、地域の魅力をアピール。
来場者の安全を確保するための受け入れ体制の強化。
支援者には雪国ならではの返礼品も用意されており、例えば「のっとれ!松代城」の参戦権(寄付額20,000円)や、地元特産品が楽しめるプランがあります。
記事の締めくくり
「越後まつだい冬の陣」は、ただの祭りではなく、地域の誇りであり、都市と地方をつなぐ大切な交流の場です。これまで35年間、多くの人々に支えられてきたこの祭りを未来へとつなげるため、皆さまの温かいご支援を必要としています。冬の魅力を次世代へと継承するために、私たちは挑戦を続けます。
公式情報
公式サイト:
越後まつだい冬の陣
お問い合わせ先:越後松代幕府(越後まつだい冬の陣実行委員会)
十日町市松代支所 地域振興課内担当:柳 雅士、高橋 清史
TEL:025-597-2220 / FAX:025-597-2300