2024年度上半期の豆乳生産量が4年ぶりに回復、健康志向が影響

豆乳市場の回復と健康志向の高まり

2024年度の上半期における日本の豆乳市場の生産量が、前年同期比101.4%となり、4年ぶりに回復したことが日本豆乳協会によって発表されました。この情報は、全国豆乳市場が健康志向の強まりに影響されている側面を示しています。

生産量の詳細

日本豆乳協会が発表したデータによると、2024年1月から6月の豆乳類全体の生産量は193,279㎘に達し、特に無調整豆乳においては63,443㎘（104.5%）を記録しました。また、調製豆乳も92,283㎘（100.9%）、果汁入り豆乳飲料は7,949㎘（101.1%）と、各サブカテゴリでも堅調な伸びを見せています。

一方で、フレーバー系豆乳飲料は23,389㎘（96.9%）と前年を下回る結果となりましたが、その他の用途向け豆乳も6,217㎘（97.9%）の生産量を確保しています。全体として豆乳市場は回復基調にあり、出荷量も同様の動向を示しています。

健康志向の拡大

昨今の豆乳市場の回復の要因として、健康志向の高まりが挙げられます。さまざまな食材や飲料が値上がりする中、豆乳は健康的な選択肢として多くの消費者に受け入れられています。特に、無調整豆乳や調製豆乳のオンライン購入が増加し、これがリピートユーザーやヘビーユーザー層の急増につながっていると考えられます。

日本豆乳協会では、豆乳の健康効果や栄養価を研究者とともに訴求し、消費者に対する情報提供を積極的に行っています。このような取り組みが豆乳市場の回復を促進しているのです。

今後の展望と目標

日本豆乳協会は、国民一人あたりの豆乳飲用消費量を4リットルに増やすことを目指し、年間総生産量50万㎘を達成することを目標にしています。これに向けた啓発活動や教育プログラムも展開し、豆乳への理解を深めるための取り組みを続けると発表しています。特に、毎年10月12日は「豆乳の日」と定め、業界全体で豆乳の普及を図るためのイベントや活動に取り組んでいます。