2026年7月度のオフィス環境調査
株式会社オフィスバスターズが発表した2026年7月度の「中古オフィス家具指数」では、オフィス市場の変動があまり見られない中で、中古オフィス家具の需要が引き続き堅調であることが報告されました。総合指数は2.0862で、前月比で2.0%、前年同月比で9.5%の上昇を記録しています。
東京都心の空室率と賃料の変動
東京都心の主要5区では、空室率が1.95%となり、前月比で0.04ポイントの低下を見せました。また、賃料も前月比で294円の上昇があり、大規模オフィスを中心に需給の引き締まりが続いています。これらのデータは、企業が新たにオフィスを開設することに慎重になっている一方で、現在のオフィス環境を改善しようとする動きを示しています。
企業のオフィス投資の傾向
企業たちは、全面的なオフィス移転だけでなく、現在のスペースを最大限に活用しつつ、働きやすさを高めるための投資を行う動きが見られます。高級チェアや昇降デスクなどの需要が特に高まっており、フリーアドレス化を進める企業も増えています。社員同士のコミュニケーションを促進するためのファミレスソファーなども人気です。
商材別の詳細な動向
チェア
7月のチェアの販売単価は前月比で229円の減少となったものの、それでも高級モデルの販売が好調で前年同月比では3,057円上昇しました。この結果、機能性や座り心地を重視した選択が続いていることが示されています。企業は従業員の快適性を重視し、導入しやすい高機能チェアを選ぶ傾向にあります。
デスク
デスクの販売単価は前月比で203円の減少、しかし前年同月比では994円の上昇を見せました。昇降デスクの売上が増加しており、フリーアドレスデスクの需要も継続しています。これは、従業員の働き方に対する理解を深め、柔軟な作業環境の構築が進んでいることを示しています。
書庫
書庫の販売単価は前月比で461円上昇しましたが、前年同月比では1,318円の減少となりました。木目調とブラックカラーの組み合わせなど、オフィスデザインを考慮した商品の需要が高まっていることが見受けられます。
ロッカー
ロッカーの販売単価は前月比で2,022円の減少、一方で前年同月比では917円の増加がありました。多人数での使用に対応するパーソナルロッカーの需要が続いており、社員個々の荷物管理やセキュリティ強化に役立っています。
テーブル
テーブルの販売単価は前月比で417円、前年同月比では3,717円の上昇を見せました。特に大型テーブルやスタックテーブルへの需要が堅調で、企業は共有スペースの整備を進めています。
働きやすさから出社する価値へ
7月の動向からは、オフィス市場が大きく変わらない中でも、企業の投資目的が「働きやすい」環境から「出社したくなる」環境へと変わっていることがうかがえます。既存のオフィスでの投資が進む背景には、サステナブルな働き方を結果として求める企業姿勢があると考えられます。
未来の展望
今後も東京都心の空室率は低い水準で推移すると予想され、企業は既存のオフィス空間を活かしつつ、働く場所の質を高めるための投資を続けていくでしょう。今後も中高機能チェアやフリーアドレスデスク、コミュニケーションを促す什器の需要動向に注目していきます。
オフィスバスターズでは、引き続き中古オフィス家具市場の動向を観察し、調査データを基に情報を発信していく予定です。