新しい働き方を探る
2021-08-13 16:40:04
副業が生む新しい価値:VUCA時代の働き方を探る
近年、VUCA(脆弱、不確実、複雑、曖昧)時代の影響により、働き方の変革が求められています。この流れの中で、副業や複業の重要性が高まりつつあります。特に、最近の調査によると、今後の副業のキーワードとして「興味の探求」「社会貢献」「人とのつながり」が挙げられています。
経済財政運営と改革の基本方針2021においても、兼業・副業の普及・推進が示されています。実際に、経済産業省の調査(2017年)では、副業を認める企業は約20%に過ぎず、本業への影響や情報漏えいといったリスクが懸念されていることが分かります。しかし、兼業・副業を経験した6割以上の働き手が「本業にプラスの影響をもたらした」と答えており、企業のイノベーションや人脈の拡大に寄与することが期待されています。
近年、パラレルプレナーという新たな働き方が注目されています。これは、通常の社業に加えて副業を持つ人々を指し、彼らは外部で得た知識や経験を本業に活かすことで変革を遂げています。2020年4月以降、PPJ(一般社団法人パラレルプレナージャパン)はパラレルプレナーの普及を目指し、オンラインイベントを通じて啓蒙に取り組んでいます。
調査において、複業を行う理由として最も多い回答は「自分の興味があることをやりたい」というもので、77.8%に達しました。次いで「社会に貢献したい」47.2%、「人とのつながりを持ちたい」ための回答もありました。一方で、報酬目的で行う人はわずか8.3%と少数派で、主に自己成長や社会貢献を目的としていることが分かります。
また、複業を通じて得た成果が本業にどのように活かされているかについての質問では、「新しい視点や柔軟な発想」が66.7%、「社外のネットワーク」が多くの割合を占めました。具体的な活用方法としては、「職場のカルチャーに合わせた発信」「社外活動を共有する」「社外の人脈を活かす」といった工夫がされています。
コロナウイルスの影響で副業が特に進んでいることも無視できません。調査によると、約9割が「複業しやすくなった」と応え、環境面では「上司や同僚の理解」が41.7%、リモートワークが22.2%との結果が出ました。このように、職場のサポートや柔軟な働き方が副業を後押しする要関係にあることが分かります。
2021年7月中旬には、パラレルプレナーに関する調査結果が発表される予定で、現在注目が集まっています。この調査の詳細は、8月20の日に行われる設立記念イベントで確認できるので、関心のある方はぜひ参加してみてください。
PPJの設立イベントでは、パラレルプレナーたちが持つ「個の価値」を最大限に引き出すための方策について、各界の専門家と一緒に議論を行います。多彩なトークが展開される中で、参加者同士のネットワークも広がる貴重な機会となるでしょう。興味のある方にとっては、個別の実践に役立つ情報を得られるチャンスです。参加を通じて、様々な分野でのインスピレーションを受け取ってください。
これからの社会で副業をすることは、ただの収入源ではなく、その人の価値を引き上げる手段でもあります。VUCA時代において、自らの興味を追求し、社会に貢献できるチャンスを掴むためには、副業を通じた働き方を積極的に考えてみることが重要です。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人パラレルプレナージャパン
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前6丁目23−4桑野ビル2F
- 電話番号
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