レアルマドリードの医療アドバイザー、健康推進に向けての視察

レアルマドリードのニコ・ミヒッチ氏が示した未来の健康

2023年6月27日、スポーツ医学分野で名高いレアル・マドリードのチーフメディカルアドバイザー、ニコ・ミヒッチ氏が視察に訪れました。この日、彼とともにSDN（Sports Doctors Network）の代表である山田早輝子氏、ハーバード大学医学部教授のアレン・ユギノビッチ氏らが参加し、当社の取り組みを直接確認しました。

視察の前日、6月26日に開催されたカンファレンスでは、スポーツ医学を通じた健康増進の重要性が掘り下げられました。環境問題から女性の健康、食文化、医療にいたるまで、さまざまな分野の専門家が集まり、産官学の連携による講演が行われました。特に、当社の代表である長谷享治が発表した「素材で世界を変える～ヘルスケ産業と海外連携～」というテーマは、参加者に大きな関心を呼び起こしました。

日本の繊維産業と環境問題

長谷氏は、講演の中で日本の繊維産業の現状や、ファストファッションが直面する環境への影響について詳細に語りました。そして、「光電子®」と呼ばれる当社独自の技術を用いた素材の可能性についても触れました。この素材は、遠赤外線効果を利用しており、デザイン性だけでなく機能性を兼ね備えている点が特筆されます。

特に、最近始まったNext Brandersの桑原社長、SDN所属のアレン・ユギノビッチ氏、そして長谷虎紡績の共同研究では、超長綿と「光電子®」を融合させ、睡眠に最適な素材の開発を目指しています。

国際的な展望と医療への貢献

長谷虎グループは、睡眠やスポーツに関連する製品を通じて、国内外でのクロスセルを進める考えです。また、彼らは「知識製造業」としても、これまで蓄積してきた技術と知見を活かし、グローバルな市場展開を図る意向を示しました。

そんな中、この視察の際には、会場内で企業や大学の医療、健康、食品に関する取り組みが展示され、長谷虎紡績のブースでは「光電子®」やその他の製品に対する来場者の関心が高まりました。多くの方々が当社の取り組みや製品に興味を持っていただき、より健康的な社会を目指すための一助となればと期待しています。

SDNの役割と未来

なお、SDNは、ニコ・ミヒッチ氏をCEOとして2024年にスペインにて設立される計画が進行中です。このネットワークは、国を超えたスポーツ界のトップドクターによる協力体制を築き、選手ケアのあらゆる側面を最適化し、スポーツ選手の健康を守ることを目的としています。

このように、スポーツ医学と素材科学の結びつきは、選手だけでなく、一般の人々の健康増進にも寄与していくでしょう。今後の動きにますます期待が高まります。