富士山森整備協定締結
2013-05-01 10:00:17

富士山の恵みを守る!環境財団と組合が森林整備で協定締結

富士山の豊かな自然を守る協定締結



山梨県富士吉田市において、公益財団法人粟井英朗環境財団と富士吉田市外二ヶ村恩賜県有財産保護組合が、4月24日に森林整備に関するパートナーシップ協定を締結しました。この協定締結には、やまなし森づくりコミッションが橋渡し役を務めました。

協定の背景と目的



公益財団法人粟井英朗環境財団は、ウォーターサーバー「Frecious(フレシャス)」を提供する富士山の銘水株式会社が設立した団体です。環境保全活動を推進しており、今回の協定は、水資源の保全と持続可能な社会の実現を目指した取り組みの一環となります。富士吉田市外二ヶ村恩賜県有財産保護組合にとっても、初めてのこのような協定締結となります。

協定では、富士吉田市上吉田鈴原下にある約40haの森林を対象に、5年間かけて森林整備が行われます。具体的には、保水機能を高めるための森林管理や、水資源の保全に資する活動が実施される予定です。

関係者のコメント



粟井英朗環境財団の粟井晶子代表理事は、協定締結について、「環境保全、特に水資源の保全を目的として設立された当財団は、自然との共生を目指し、環境保全と地域経済の活性化に貢献してきました。恩賜林組合様には、先人の方々より脈々と受け継がれてきた伝統があり、富士北麓の森林を保全管理されてきた歴史があります。当財団は、協働・協調の精神を尊び、謙虚な気持ちでご指導を仰ぎながら、森林整備に尽力していきます。」とコメントしました。

一方、富士吉田市外二ヶ村恩賜県有財産保護組合の佐藤幸三組合長は、「本組合は、地域住民による資源の共同管理を行う入会(いりあい)という伝統的な仕組みを通じて、富士山北面8,100haの森林原野を保全管理しています。粟井英朗環境財団は、この地の入会という仕組みと本組合の役割を理解し、水資源の受益者として森林整備活動に参画いただけることとなりました。今回の協定は、これからの富士山北面の森づくりのあり方を模索するための大きな一歩です。」と述べました。

恩賜林と組合について



今回の協定対象となる森林は、恩賜林の一部です。恩賜林は、明治天皇が山梨県に御下賜された県有林で、県土の約3分の1を占めます。富士吉田市外二ヶ村恩賜県有財産保護組合は、富士山北面8,100haの恩賜林を管理する団体で、地域住民による資源の共同管理を行う伝統的な「入会権」を有しています。組合は、長年にわたり富士山の森づくりに貢献してきました。

やまなし森づくりコミッション



やまなし森づくりコミッションは、森林ボランティアグループ、環境関係団体、森林・林業関係団体などからなる任意団体です。森づくり活動を希望する企業や団体、県民、学校などを支援しています。

未来への展望



今回の協定は、企業と地域住民による協働による、持続可能な森林管理のモデルケースとなることが期待されます。この取り組みを通じて、富士山の豊かな自然環境が未来へと継承されていくことが期待されています。

会社情報

会社名
富士山の銘水株式会社
住所
東京都中央区銀座一丁目16番1号東貨ビル2F
電話番号

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