アトピー患者のための新たな道
アトピヨ合同会社のアトピー支援アプリ『アトピヨ』が、カリフォルニア大学バークレー校のアクセラレーションプログラム『Berkeley SKYDECK』に採択されることが決定しました。このプログラムは、スタートアップ企業の育成を目的にしたもので、日本貿易振興機構(JETRO)との共催で行われます。2024年9月3日より始まる同プログラムを通じて、アトピヨは米国市場への進出を目指します。
Berkeley SKYDECKとは
Berkeley SKYDECKは、世界の大学ランキングで常に上位に位置するカリフォルニア大学バークレー校が運営する著名なスタートアップ支援プログラムです。このプログラムでは、参加企業は約12週間にわたってビジネスの成長を促進するための様々なサポートを受けます。この期間中、アトピヨは米国版アプリのリリースに向けた準備を進め、現地のフィードバックを基にアトピー患者のニーズに応えるサービスを提供する計画です。
プログラムの終盤には、100以上の投資家が集結するデモデイも開催予定で、これはスタートアップにとって資金調達の重要な機会となります。アトピヨがどのように評価されるのか、期待が高まります。
アトピヨの取り組み
アトピヨは、アトピーに悩む方々の早期回復を目指し、匿名で皮膚症状やケアに関する情報を記録・共有できるアプリです。2018年に元アトピー患者であり、プログラマーの赤穂亮太郎によって開発されました。そして、今日では27,000ダウンロードを達成し、多くのユーザーに支持されています。彼は、アトピー性皮膚炎の実情を知る一人として、疾患啓発の重要性を強く感じており、今後は米国においても同様の取り組みを進めていきます。
日本には132万人、米国には3160万人のアトピー患者がいると言われており、その支援をするアプリの需要は高まっています。アトピヨは、日本国内での成功を受けて、アメリカ市場でも同様の成果を収めることを目指しています。
未来に向けた展望
3つのアレルギー疾患を抱える赤穂は、患者のニーズを直接の経験から理解し、医療機関とも連携してアトピー患者のための情報提供を行っています。彼のビジョンは、アトピー患者がより快適な生活を送れるようにすることです。今後の米国版アプリの開発に向けて、高品質な情報を提供し、症状管理の大切さを啓発していく目的で実行される予定のビッグデータ解析も行います。これにより、日本と米国のアトピー患者が、より良い治療法や情報へのアクセスを得られるサポートを展開していきます。
アトピヨは、今後もアトピー性皮膚炎の現状を改善するために、革新を続けていく意志を示しています。本アプリの米国進出は、アトピー患者にとって新たな希望の光となることでしょう。