東急不動産株式会社が、米国の不動産運用会社Kennedy Wilsonと協力し、共同事業を開始することを発表しました。この新たな取り組みは、同社の現地子会社であるTokyu Land US Corporation(TLUS)を通じて行われ、主に米国における優先出資やメザニンローンを使用した不動産投資が中心になります。
本共同事業は、TLUSの優れたソーシング能力と、Kennedy Wilsonが持つ約90億ドルに上る不動産デット投資残高を活かすことで、より高品質な投資機会を獲得することを目指しています。特に全米の主要都市における賃貸住宅や物流施設に焦点を当てており、当初の共同投資額は200百万ドル以上を見込んでいます。
近年、低金利が続く環境から一転し、調達金利が高水準にある市場において、東急不動産は魅力的なリスク・リターンを追求するための優先出資事業を加速しています。その結果、現在すでに7件、2,000戸を超える賃貸住宅の優先出資事業に参加しており、今後もKennedy Wilsonとの連携を通じてさらなる成長を図ります。
Kennedy Wilsonは1977年の設立以来、現在では米国、イギリス、アイルランドで280億ドル以上の運用資産を持つ不動産運用会社で、ニューヨーク証券取引所に上場しています。主に賃貸住宅への投資を行っており、約60,000戸以上のマルチファミリー及び学生住宅を所有・運営しております。さらに、1,240万平方フィート規模の物流施設も展開中です。
近年の上場以降、Kennedy Wilsonは多方面からの不動産投資を通じて、600億ドルを超える投資実績を上げてきました。これにより、パートナーとのオポチュニスティックな投資を通じて、高品質な不動産ポートフォリオの維持・運用・開発を進めています。
今回の発表は、両社にとって新たなビジネスチャンスを生むだけでなく、米国不動産市場における競争力を高める重要な一歩といえるでしょう。今後の進展が期待されます。
Kennedy Wilsonの公式ウェブサイト(www.kennedywilson.com)では、最新の情報や投資概要が公開されていますので、ぜひチェックしてみてください。