小児ヘルスケアの新たな進展
株式会社Peds3は、知財アクセラレーションプログラム(IPAS)2025の第1期支援先スタートアップに採択されたことを発表しました。このプログラムは、特許庁が設け、スタートアップのビジネスと知財を統合的に支援することを目的としたものです。
IPASとは?
IPASは、創業期のスタートアップを対象とし、知財戦略の構築に特化したサポートを行います。既に106社以上のスタートアップを支援してきたこのプログラムは、2024年度からは独立行政法人INPITがその運営を担当します。参加企業には、ビジネスモデルの構築を手助けするビジネスメンターと、知財戦略をサポートする専門家による「知財戦略プロデューサー」チームが提供されます。
Peds3の目指すもの
Peds3は特に小児ヘルスケアにおけるデジタル治療の提供に注力しています。今回の採択により、専門家の支援を受けながら、事業戦略に応じた知財の強化を進める予定です。具体的には、集中的なSaMD(Software as a Medical Device)開発とともに、それを世界に展開することで、競争力を高め、社会に実装する能力を向上させることが狙いです。
代表取締役CEOの千先圭子氏は、「IPASの専門家ネットワークとともに、知財戦略を再構築し、すべてのこどもたちへ革新的なデジタル治療を届けることを目指します」とコメントしています。
今後の戦略
Peds3は、以下の戦略を通じてさらなる成長を目指します。
1.
知財体制の強化: 国際出願を含む特許のポートフォリオを最適化し、知財の強化に努めます。
2.
提携戦略の加速: 医療機関や教育機関、企業との共同研究や事業連携を通じて、相乗効果を図ります。
3.
標準化・保険収載の推進: エビデンス創出と経済評価を通じて、公的医療保険への収載を目指します。
会社概要
株式会社Peds3は2023年3月に設立され、東京都港区に本社を置いています。小児向けのデジタル治療アプリの開発や、オンライン診療プラットフォームの運営を行っており、資本金は5,725万円です。公式サイトは
こちらです。今後の同社の活動に目が離せません。