マイナビ、2024年8月度アルバイト・パート平均時給レポートを発表
株式会社マイナビが、最新の「アルバイト・パート平均時給レポート」として、2024年8月度のデータを発表しました。これによると、全国のアルバイト平均時給は1264円に達し、これまでの調査の中で最高の金額を記録しました。この調査は、求人情報サイト『マイナビバイト』に掲載された求人広告のデータを元に集計されています。
全国平均時給の推移
2024年8月の全国平均時給は、前月比で15円、前年同月比で62円増加しました。これにより、連続して24カ月間の増加が続いています。特に、医療・介護・保育関連の職種は高い水準を維持しており、11ヶ月連続で1500円台となっています。このカテゴリの求人は前年同月比で約1.5倍に増加しており、今後の人材需要が期待されます。
職種ごとの時給
個別の職種についても分析が行われており、例えば飲食・フード業界の時給は1132円、販売・接客・サービスは1134円、レジャー・アミューズメントは1206円となっており、全て調査開始以来の最高額を記録しました。
エリア別の時給状況
エリア別に見ても、全国の7つのエリアのうち5エリアで前月比及び前年同月比が増加しました。特に関東や関西では過去最高額を更新しており、関東エリアの平均時給は1354円、関西は1281円、九州・沖縄は1134円に達しています。
三大都市圏のデータ
三大都市圏では、平均時給が1315円で過去最高を継続し、医療・介護・保育業界においては1616円という数値にまで達しています。これは、求人件数の大幅な増加を裏付けるものであり、多くの企業がこの分野での採用活動に力を入れていることを示しています。
今月の注目都道府県
特に注目すべきは、石川県です。この県では復興支援として旅行キャンペーンが実施されており、平均時給は1109円。これは、甲信越・北陸エリア内で唯一、前年比及び前年同月比で増加しています。旅行支援が地域経済に与える影響がどのような形で現れるのか、今後の動きが期待されます。
調査の背景
アルバイトの時給が上昇している背景には、労働環境や最低賃金の改定が影響を与えていると考えられています。また、2025年問題とも呼ばれる医療と介護の人手不足が進行する中、政府による支援策も続いています。これらの要因がアルバイト時給の底上げにも繋がっており、求職者にとってより良い労働条件が提供されることが期待されます。
この調査は2024年8月1日から31日までを対象に行われ、全国47都道府県が集計対象に含まれています。詳細なデータはマイナビの公式サイトで確認可能です。
今後もアルバイト市場の動向に注目が集まります。