トランスコスモスが新たに提供する物流DXソリューション『trans-logiManager』
近年、日本の物流業界は多くの課題に直面しています。特に「物流2024年問題」と呼ばれる問題は、2024年4月に施行される改正物流2法(貨物自動車運送事業法、流通業務総合効率化法)の影響を受け、業界に新たな対応が求められています。この法律改正により、特定事業者は物流統括管理者(CLO)を設置し、中長期計画の提出が義務付けられることとなります。
そんな中、トランスコスモスは新たなサービス「trans-logiManager」を提供し、この物流の変革を後押しします。本サービスは、物流統括管理者が必要とする情報を可視化し、コスト最適化と業務の効率化を図るためのものです。
「trans-logiManager」の主な機能
1. 物流情報分析ツール
このツールは、受注、販売、運賃請求といった異なる物流関連情報を統合し、可視化、分析することが可能です。具体的には、物流コストERPや社内システムから受け取ったデータをもとに、取引先や商品ごとに月ごとの推移や割合、傾向を把握できます。
2. 輸送実績の収集と分析
月別の輸送実績をデータとして収集し、輸送手段や内容別に表示することで、物流業者や配送先での重量、距離、積載率を集計。また、輸配送回数やCO2排出量の推移についても分かりやすく把握できます。
3. ドライバー活動時間の可視化
複数の拠点を通過する際の輸送時間だけでなく、荷待ちや荷役の時間も集計し、全体的な活動時間を把握。このデータを基に改善策を考えることが可能です。
4. 定期レポート作成機能
収集したデータをもとに、傾向や改善が必要なポイントを明確にした定期レポートを作成し、物流統括管理者に提供します。
5. CLOの支援を行う改善コンサルティング
中長期計画書や定期報告書の作成を支援するほか、企業ごとの個別課題に応じたアドバイスも行います。これにより、各企業が直面する具体的な問題の解決をサポートします。
6. データ化サービス
物流に関する課題を可視化し、分析を進めるために必要な情報をデジタル化し、統合するサービスも展開しています。
既存のSCMサービスとの融合
トランスコスモスはこれまで、サプライチェーンマネジメント(SCM)に関するバックオフィスサービスを多岐にわたり展開してきました。「trans-logiManager」は、この流れを引き継ぎ、物流管理業務の効率化を図るための強力なツールです。また2026年春には需給・在庫最適化を支援する「trans-scManager」のサービスリリースも予定されています。
このように、トランスコスモスは業務の効率化や最適化を通じて、企業の競争力を高めるためのサービスを提供していきます。物流の変革とデジタル化の流れに乗り遅れないためには、こうしたサービスの活用が今後ますます重要になってきます。
会社概要
トランスコスモス株式会社は1966年に設立され、現在ではアジアを中心に世界36の国と地域でサービスを展開。優れた技術を活動の基盤とし、顧客企業のビジネスプロセスを支える「Global Digital Transformation Partner」としての役割を果たします。トランスコスモスのWebサイトでは、最新のサービス情報や、導入事例が掲載されていますので、ぜひチェックしてみてください。こちらがそのURLです:
トランスコスモス公式サイト